転職において複数の内定を得る事ができ、どの会社にすべきか決め手に迷ってはいないでしょうか?
実はこういった状況はよくあり、決め手に欠けるからと言って運任せで選んでよいものではありません。
このような状況では2つの重要なポイントがあり、それらをしっかりと考慮した上でしっかりと選んでいく必要があります。
まず1つ目の重要ポイントとして、あまりある事では無いと思いますが、内定を貰える企業が多すぎる場合には、再度条件を見直していく必要があるという事です。
それだけたくさんの内定を得る事ができるという事は、もっと上の条件を目指せる可能性が大きくなります。
ある意味引く手あまたの状況と言えますので、給与など条件を上げてもう一度会社を選別するところから始めた方が良い状況になります。
そして2つ目の重要ポイントは、今回の本題である決め手になります。
正しい決め手を理解しておかなければ、複数の内定から最善のものを選ぶことは決して出来ません。
あくまで給与などの基本的な条件をしっかり設定できていればの話ですが、万人に共通した決め手が存在します。
そこで今回は、複数内定時の決め手について実際の体験談をもとにして、詳しく紹介していきたいと思います。
転職の決め手とすべき重要なポイントが分かりやすい体験談となっていますので、転職では何が重要なのか?というポイントに着目して読んで頂ければ、より理解していただきやすいと思います。
転職活動のやり方を考えさせられた失敗談
現在、28歳の女性です。
4年生大学を卒業後に、とにかく厳しい環境でスキルを身につけよう思い、営業職として正社員で就職しました。
日々の業務に追われ、毎日深夜近くまで働き続けて一年、自分の貯金額を見て驚きました。
外食が多く、上司の付き合い、住宅手当も無かった為、気づいたときには貯金が少なく、今後の人生をきちんと見据えた仕事がしたいと考えました。
仕事に人生を追われる毎日より、休日や仕事終わりに趣味を楽しみたいと思うようになりました。
しかし、職場の人を見渡せば仕事仕事の毎日で、疲労感を隠せない職員ばかりでした。
転職活動の苦しみ
そこで、転職をして自分の人生設計を考え直そうと思い、転職活動を始めました。
いざ転職をしようと考えた時、退職してから間が空いてしまう不安・社会の流れに背いている不安感や次が決まらなかったらという不安が重なり、さらに世の中には他にどの様な仕事があるのか分からないという事も不安になってきました。
自分は一体何がしたいのか定まらない。次の仕事が合わなかったとしても、もう辞められない。
決まらなかったら・・・。親や友人に合わせる顔がなく恥ずかしい。と多くの不安を抱えていました。
先ずは、前職の有給休暇を活用して大手転職サイトと呼ばれるサイト3社に直ぐに登録しました。
検索条件も「働きたい地域・職種・給料・福利厚生」と自分の中で絞れている限りの条件を活用して検索しました。
それでも何10社とヒットして、そこからホームページをそれぞれ見て検索しました。
気になる企業へ一括送信などといったシステムがあり、履歴書を記入して各企業様へ送信していました。
転職活動で失敗した点
すると、3日もたたない程でほとんどの企業様から電話やメール返信があり、「採用・不採用」「面接や説明会参加の日時」連絡がありました。
ここで失敗したと思った点ですが、一度に複数サイトから複数の会社に応募したため、電話連絡が来た場合に、すぐにどのような企業であったか、どこのサイトから応募したか確認することができず、とても曖昧な応対になってしまいました。
サイトから応募する際は、応募した日時・サイト名・どのような企業かを一覧にしておくと良いと思います。
また、新卒採用と大きく違うと感じる事もありました。
履歴書をネットで送付すると、少しでも即戦力になる人を探しているために企業側からのレスポンスも早く、当日は履歴書を持参して企業説明と同時に一次面接も行う予定、という企業様も多かったです。
そのため、電話で直ぐに回答をしなければならず、スケジュール管理は大変でした。
平均2回の面接で合否が出る会社が多く、数社の内定を貰う事ができました。
しかし内定後にも、複数の企業様から面接予約が入っていたりしましたので、内定をお受けしたまま、他の企業様を受けたりしていました。
またここで失敗したと感じた点は、多くの会社に応募した分、内定を貰っても比べる決め手がなく、ダラダラと転職活動を続けてしまい、断るケースが増えたことです。
転職活動のポイント
私は、反省点や転職活動のやり方を模索しながら、結局転職活動を3ヶ月続け、現在の企業に転職しました。
転職活動のポイントとして、気になる会社があり、面接までたどり着けたら沢山質問した方が良いと思います。
そしてその時には必ず面接官の目を見ることが大事です。その質問を濁して回答したり、正直そうな顔をしない等が見られたら要注意です。
転職活動はとにかく焦らず、転職している自分が恥ずかしいなどの感情を無くし、新しい自分探しの旅だと考えてゆっくり落ち着いて活動することをお勧めします。
また必要であると感じたら、職場の見学もした方が良いと思います。
さまざまな質問を嫌がる企業様であれば、転職しても社員1名1名を大切にしないと思います。
実際に求人で文字として出している求人票と、体感して興味を持って伺う場合とは違いを感じるところも多いと思います。
最後に社会人を経験しているからこそ、転職の面接に付き合って親身になってくださった人事の方などには感謝の気持ちを忘れずに。
転職での複数内定時の決め手
ここからは体験談をもとにして、複数内定時の決め手についてより詳しくまとめていきたいと思います。
まずは、決め手の要素として考えるべき理由から紹介していきます。
決め手にすべき理由
体験談で語られていますが、求人票を見て持っていたイメージと、実際の職場のイメージが異なり、その事で転職を後悔するという事は良くあることです。
このギャップが何故生まれてしまうのか?というと、情報収集不足が原因となってしまていると言えます。
求人票から勝手なイメージを作り上げ、あたかもそこが理想の職場だと感じてしまっているために、働き始めてから違和感を感じる様になります。
この部分を転職前に決め手と考えて行動する事で、このようなギャップを防ぐことが出来る様になります。
複数内定時に決め手とすべき要素
転職で決め手とすべき要素は、給与や休日日数など基本的な条件ではありません。
それらの条件をもとに絞った会社での決め手という状況ですので、決め手とすべき要素は、体験談で語られている通り会社の性質になります。
会社の性質とは、社員の扱い方であったり、人間関係の問題の有無と言った部分になります。
これらを事前にしっかりと調べておく事で、転職しても良い会社かどうか不安を小さくすることが出来ます。
内定を複数得た状況でも、漠然とした不安があると思いますが、こういった情報を調べる事で不安を小さくすることが出来る様になります。
そしてこれも体験談で言われている通り、こういった事を事前に把握するためには、面接で質問をして見極める、会社見学を行って自分自身の目で確かめる事によって違和感を見つける、といった行動が重要になってきます。
実際にその職場を見る事によって得られる情報は非常に大きく、大きな問題がある場合には何かしら違和感を見つける事ができます。
そういった情報をもとにして、転職すべき会社なのかどうかを判断していく事が決め手となります。
求人票に載っているような条件よりも、こういった長く働き続ける事ができるような環境なのか?といった部分が一番重要ですので、複数内定に迷った時には、こういった部分で判断していくようにしてください。