緩和ケアの看護師を辞めたい|向いてない人の特徴や辞める際の判断基準

緩和ケアの看護師業務に対して、

  • ゆっくりした空気の中で働ける
  • 患者さん一人ひとりにしっかり寄り添える

このようなイメージを持っている人も少なくないと思います。

 

しかし実際に緩和ケアで看護師として働いている人は、

  • 患者さんとの接し方が難しい
  • 思っていた以上に急変が多い
  • 疼痛に対して無力感を感じる

イメージとは異なる切実な悩みが多く聞こえてきます。

 

悩みながら働き続けるものの、その独特な職場の雰囲気が原因となって

  • 亡くなる人が多いため患者さんと仲良くなるのが怖い
  • 緩和ケアだと最先端の医療スキルが学べない

今後について不安が大きくなってしまいます。

 

今回の記事では、緩和ケア病棟では実際に何がきついのか?

  • 実際の仕事内容は?
  • 緩和ケアに向いている人はどんな人?
  • 緩和ケアで働くメリットは?

こういった通常ならば実際に働いてみなければわからないような部分について、実体験をベースにして解説していきたいと思います。

緩和ケアの看護師を辞めたいと悩んだ体験談

私は腎・消化器総合内科の勤務から緩和ケアへ移動しました。

消化器科では入院して関わる患者さんの半数以上が完治して元気に帰っていくのですが、緩和ケアは最終的に亡くなってしまう方が多かったです。

 

私は自分で思っていたよりも涙もろい性格だったらしく、仲良くなった患者さんが亡くなっていくのが辛くて、最終的につらいのが原因で辞めてしまいました。

 

今現在緩和ケアで悩んでいる人にむけて、私の経験をお話ししたいと思います。

  • 居住地:沖縄県在住
  • 年齢性別:31歳男性
  • ペンネーム:まなてぃー
  • 看護師経験年数:8年

緩和ケアで働くことになったきっかけ

腎・消化器総合内科で勤務していたとき、担当していた患者さんが緩和ケア病棟へいくことになりました。

 

そのときにその患者さんが「私と一緒にいきたい」と強く言ってくれたため、主任から緩和ケアへ行ってみないかと相談がありました。

 

その時は普通の病棟でも緩和ケア病棟でも大差ないだろうとぐらいにしか思っていませんでした。

 

患者さんがそこまで強くいってくれるのであればと思い、主任の申し出を快諾して緩和ケア病棟で働くことになりました。

緩和ケア看護師の仕事内容

緩和ケア病棟での1日の流れはとてもゆっくりしたもので、一人ひとり患者様の生活にあわせて行います。

 

緩和ケアに対して穏やかなイメージを持っていましたが、痛みで叫び続ける方もおり、最初はびっくりすることが多かったです。

 

また、便秘が重なってくると食事量も減り、食事量が少なくなってくると栄養をどうするかなどを相談していくことになるのですが、本人はいらないと突っぱねてしまったりするのでご飯をどうするかがとても難しいところでした。

 

また医師によっては、「いらないならいいんじゃない」と簡単に言う人もおり、間違ってはないのかもしれませんが「なんだかなぁ」と不満に思ってしまうこともありました。

緩和ケア看護師で大変だったこと

緩和ケアでよくある大変な問題は、疼痛管理や排便コントロールです。

痛い痛いと叫ばれる方が少なくなく、疼痛コントロールの薬は同時に副作用で便秘になることが多く、便秘になると食事量も減り栄養が悪くなり、この一連の流れをどう処理するのかが大変でした。

 

栄養士や医師・ご家族とチームになってよりよい医療を提供していこうと取り組むのですが、あくまでも「緩和」がメインであるため無理をさせることもできません。

 

本人の意思が最優先になるため仕方がないことですが、自分の無力さを痛感する場面も多かったです。

緩和ケア看護師を辞めた理由

担当は私がいいと強くいってくださった患者さんが亡くなってしまったときが、一番つらかったです。

 

緩和ケアに来る人はほとんど治る可能性がないためどんどん元気がなくなっていくのですが、そんな姿をみているとどんどんどんどん気分が沈んでいきました。

 

仕方がないことととはいえ、自分の無力さを痛感します。

また、休みの日でも患者さんのことを考えることが多くなってしまったため、このままだと精神的にもたないと感じたため辞めました。

緩和ケアの看護師を辞めた後の生活

緩和ケア病棟を辞めたあとも、緩和ケア病棟で接した患者さんのことは忘れることができません。

良くも悪くも、一般病棟で亡くなられてしまう方と比べ、強く心に残ります。

 

スキルアップができない、将来このままでいいのか迷う、などの理由で緩和ケアを辞めようと考えているのであれば、そのまま緩和ケアにいてくださっていいと思います。

 

緩和ケアで一番大事なのはメンタル力だと思いますが、このメンタル力はスキルアップするとか、鍛えるとか、そういうことは難しいと感じました。

 

向いている、向いていないはこのメンタル力の有無が一番だと思います。

そのため、メンタルが原因でつらいのであれば、自分が納得する形を模索した方がいいかと思います。

緩和ケア病棟の人間関係

緩和ケアでの看護師間や他の医療スタッフとの人間関係ですが、私の病棟ではとても良好でした。

業務の最中に時間が余る場面が多々あり、世間話をする回数が他の病棟より多いのが理由だと思います。

 

また、救急科などではギスギスサバサバした人たちが一定数いるのですが、緩和病棟では年齢層が比較的高いためか、スタッフはみんな優しく物腰の柔らかい人たちばかりで話しやすい方たちが多い職場でした。

 

医師も気さくで話しやすいタイプの先生だったため、患者さんの気持ちや希望を伝えやすく、チームとしてかなり連携しやすかったです。

緩和ケアの看護師を辞める人は多いのか?

緩和ケア病棟の看護師は、辞める人は半年~1年で辞めますが、長くいる人はずっと長くいるため、あまり入れ替わりはありません。

 

辞める人はやはりメンタルをやられる方が多かったです。

どうしても最後は死が待っていますので、やりがいといいますか、施しようがないところもあったりしますので、それを割り切れるか割り切れないかで残る人と残らない人がふるいわけされているような気がしました。

緩和ケアの看護師は激務なのか?

緩和ケアは決して激務ではありません。

しいて言うならば、担当している患者の急変が重なってしまった場合は大変でした。

 

しかし看護師は1人ではないですし、他の病棟と比べ時間がある分、情報共有がしっかりされているので応援体制が整っています。

 

一度だけ同じ時間帯に急変やら転倒やら誤薬やらが重なってしまったことがあり、その時はとても大変でしたが、その1回だけでしたので救急科などと比べたら全く激務とは言えないと思います。

新卒看護師は緩和ケアで働けるのか?

新卒で緩和ケアに勤務することは不可能だと思います。

これは業務的にできないという意味ではなく、人事の関係で新卒が緩和ケアに配属されることがないという意味です。

 

そもそも緩和ケアの看護師は入れ替わりがそれほどなく、入ってきた人がすぐ辞めてしまうか、長年働いている人が定年退職するかのどちらかがほとんどでした。

 

新卒は4月に入ってきますが、その新卒がそのタイミングで緩和ケアにバッティングされることはほぼないと思います。

 

また、新卒は学校で習ってきたこと以外にも色々スキル面で学んでほしいことも多いため、まずは病棟へ配属されることがほとんどです。

 

もし仮に緩和ケアから看護師をスタートさせてしまった場合、一般病棟へ転属すると本人にとってもかなりきつい看護師人生になるため、緩和ケアから看護師人生のスタートはありません。

緩和ケア病棟での看護師の給料

私が働いていた緩和ケア病棟は特段他の病棟の給与額とは差がありませんでした。

 

夜勤もいつも通りですし、残業をしていてもそれが当たり前で賃金は発生していませんでしたので、平均給与額に大差はありませんでした。

 

ただ、夜勤明けや勤務交代時に急変が起こることも少なくなかったので、もし残業代がしっかり支払われるところでしたら少しもらえるかもしれません。

緩和ケア看護師を辞める際の判断基準

緩和ケアの看護師を辞めるべきかどうかの判断基準についてですが、私が一番基準にした方がいいと思うことは、感情のコントロールができなくなってきた場合です。

 

緩和ケアのゴールは死であるため、必ず虚無感が残ります。

この虚無感をうまく処理できなくなってきてしまい、次の患者さんのことを考えられなくなってしまった場合は、一度緩和ケア病棟から離れた方がいいと思います。

 

無力感などもでてきてしまいますが、逆に次の看護に活かせる場面もたくさんあります。

一時的に立ち止まってしまったとしても、次の患者さんによりよい緩和ケアをと考えられる人が続けられる人だと思います。

 

また、緩和ケアではよく患者さんからの暴言(痛みから、薬を早く持ってこいこの役立たず!無能!など)を吐かれます。

この暴言に対してイライラして言い返したり、受け流すことができない看護師は辞めた方がいいと思います。

お互いのためになりません。

緩和ケアの看護師として働くメリットやデメリット

緩和ケアで働くメリットとしては、業務的にいえば業務量が他の病棟と比べ少ないことが利点です。

そのため患者さん一人一人と深く寄り添うことができます。

 

逆にデメリットとしては、患者さんにしてあげられることが限られている点です。

そんな環境のため、真新しいスキルなどを学べないというのが緩和ケアのデメリットになります。

緩和ケア看護師が向いている人

緩和ケアに向いている人は、死と向き合える強いメンタルをもちつつ、一人一人にしっかりと寄り添える人だと思います。

 

逆に緩和ケアに向いていない人は、一人一人の死が心に残ってしまうような繊細な方です。

 

一人ひとりの患者さんと向き合い、その家族とも深く関わっていくため、他の病棟よりもより人間力を培うことができると思います。

また、最前線の医療に携わりながらスキルアップしていきたい人にも、緩和ケアは向いていません。

緩和ケアの看護師を辞めて後悔しないために

このように緩和ケアの看護師は、

  • 死と向き合える強いメンタル
  • 最先端の医療よりも患者とのかかわりを重視する

そんな人に向いている病棟です。

 

あなたが看護師としてどんな仕事に携わり、患者さんとどのように接していきたいのか?

冷静に判断しなければ、転職しても同じように悩み続けることになります。

 

看護師は急性期以外にも様々な働き方がありますので、それぞれどんな特徴があるのか?しっかり把握してから職場を選ぶようにしましょう。

あなたに向いている職場の選び方

当サイトでは、急性期以外の看護師の働き方について、様々な体験談を紹介しています。

気になる職場があるならば、必ず詳細を確認して、あなたに向いている職場なのかを判断するようにしましょう。

※青文字のリンクをクリックすると、それぞれ実際の体験談に基づく記事を読むことができます。

 ⇒医療行為はまったくなく保育士業務が主
 ⇒柔軟な対応力が必要だが電話対応のみ
 ⇒母親がやることと同程度の仕事内容
 ⇒医療業界には携わるが医療スキルは得られない
 ⇒保育士の中で看護師としての役割を果たすことに苦労する
医療行為がまったくないと、看護師としての存在意義に疑問を感じる方も多いです。
少しでも医療行為に携わりたいならば、検診センターなどがおすすめです。
 ⇒医療行為としては採血ぐらいで事務作業が主
 ⇒患者が相手ではないためストレスが少ない
検診センターや献血では看護師としてのやりがいが物足りない人も多いでしょう。
病院で患者さんと向き合うことができる仕事の、それぞれの特徴です。
 ⇒人の人生と向き合えてやりがいも大きいがストレスも大きい
 ⇒患者に寄り添った看護が可能だが医療処置は極端に少ない
 ⇒患者さんとの信頼関係を結ぶことができる貴重な職場
 ⇒患者さんとじっくり向き合えるが強いメンタルが必要

あなたに合う職場かも確認しておく

仕事内容があなたに向いているとしても、職場の雰囲気があなたに合わなければ長く働き続けることはできません。
  • 人間関係は悪くないか?
  • ブラックな体質を抱えている職場ではないか?
  • 問題のある上司がいないか?
職場の性質まで事前に確認しておかなければ、下手をすれば今以上に大きな悩みを抱えることになってしまいます。
知り合いなどのつてを頼って情報収集していくのも有効ですが、これでは限界があります。
看護師専門の転職サイトなどを利用して、職場の内部情報までしっかり把握してから働き続けるようにしましょう。
転職サイトの利用を面倒くさがったばかりに、転職に失敗する人が多くなっていますので、本当に注意してください。
緩和ケアの看護師を辞めたい
最新情報をチェックしよう!
あなたの未来を切り開く求人を高精度AIが提案
リクナビNEXTのAI求人情報
あなたの未来を切り開く  高精度AIが選ぶ求人情報
 リクナビNEXT  AI求人情報