仕事を兼務する事で日々ストレスを抱え、また兼務している事によって仕事がうまく回らずに、周りからの評価が低いと感じている方は多いのではないでしょうか?
就職や転職において、また職種によっては他の仕事との兼務をお願いされる事も多くなると思います。
しかし、仕事を兼務するという事は言うほど簡単なことではなく、日々の仕事でストレスが蓄積されていくという事は、実は非常に多くなっています。
実際に兼務をしている今の状況があると、会社側からすれば何とかなるだろうと、こちらから問題提起してもなかなか具体的な対処法は取ってくれません。
ここでまず最初にあなたに理解しておいてほしい事は、今の職場で働き続けるうちは、この問題を解決する事は非常に難しいという事です。
あなたが感じているほど会社側は重要な問題と捉えていません。
こんな状況では、給与も上がりませんし、仕事を減らすための対応もしてくれません。
では解決するのが難しいという訳では決してなく、あなたの状況はこれからの動きによって大きく変えていく事ができます。
今現在それだけの仕事をやっているという事は、実は今後のあなたに大きく役立ってくれます。
今現在あなたがやっている仕事の価値を、会社は認めてくれていないかもしれませんが、兼務できる能力は実は会社にとっては非常に貴重なものになります。
それを今の会社に分からせる、もしくは転職という手によって、次の職場に感じさせることができれば、納得のいく待遇を貰う事も可能になります。
今回の問題の根本になっていることは、その仕事の貴重性を会社側が理解していないという事です。
その状況の重要性さえ会社に理解してもらえれば、あなたの待遇はきっとこれから望むようなものになってきます。
そこで今回は、仕事を兼務するという問題、そしてそれによってストレスを感じてしまう原因を詳しく紹介していきたいと思います。
まずは実際の体験談をご覧いただきますが、同じような状況を体験談という形で読むことによって、あなた自身が遭遇している問題を客観的に判断する事ができる様になります。
そうなれば解決すべき問題も客観的に考える事ができるようになる為、明日からのあなたの人生に大きな変化をもたらすことができる様になります。
単純なようで非常に重要な問題ですので、是非じっくりと読んで今後の人生に役立てていくようにしてください。
仕事の兼務で転職を後悔した体験談
現在私が直面している体験談です。
以前のところでは管理職に就いていましたが、目標としていた資格に合格したことを機に自ら会社を退きました。
そして、その資格を活かした(その資格がなければできない)業務を希望して転職をしました。
しかし、今になっていろいろ困ったことが出てきました。まさに失敗談と言えるような状況です。
想像以上の仕事の兼務の大変さ
新しい転職先では、会社で唯一の事務員の方が産休に入られるということで、私は事務員を兼務することになりました。
資格を活かした業務と事務員の仕事の兼務になります。
これはこの会社に来る時に提案を受けて、それを私が受け入れて承知した条件ではありました。
しかし実際には事務仕事に業務時間の大半を割かれるような状態で、私が希望していた資格を活かした業務はほとんどできていないような現状になっています。
結果的に事務員が主業務となってしまっている状況です。
また、私としては事務員は兼務でおこなっている位の緩い気持ちですが、既に前任者が産休に入られた現在は、事実上私しか事務員はおらず最大限の雑用が回ってきます。
備品の買い物や発注、書類のコピーとりや電話応対などありとあらゆる雑用が降りかかってきます。
本来、事務員とはもしかしたらそれが仕事なのかもしれません。
もちろん前任者もそれらを行っていたのは分かっています。
しかし私はあくまで兼務としてその条件を飲んだに過ぎないという気持ちなので、それらがストレスで仕方ありません。
私がどんなに多忙で他に暇そうにしている職員がいても、それらの仕事は私に回ってきます。
会社側と異なる仕事に対する価値観
そのような状況である為、もちろん仕事は業務時間内では終わりません。
そのために毎日早朝に出勤しています。今のところにきてからほとんど毎日です。
そればかりか、仕事が終わらずに自分が休みの日に出勤したことも何度かありました。
そんなある日に毎日早朝出勤している分の内のわずか(本来時間外業務をおこなった内の5分の1程度)を時間外労働として申請したところ、会社に説教されてしまいました。
勝手に時間外申請をするな、業務時間内に仕事が終わるように業務のやり方を工夫しろというのが主な内容でした。
勤務時間内の休憩も満足にできていないような状況の中、どこをどう工夫しろと言うのかと理解に苦しみました。
前の職場から今のところに移り私の収入は下がってしまっています。
自分のやりたい業務につくため、自分自身のスキルアップのためにと考えてそれは仕方ないと納得した上での決断です。
しかしながら実際は、ただ給料が下がっただけで本来自分がやりたくもない業務に多くの時間を費やしています。
それどころか仕事が終わらないので、仕方なしにしている時間外の業務(の内のわずかですら)も認められません。
また、社内での状況や、社長の発言や応対から私自身や私の仕事はあまり評価されてはいないことを感じます。
もう一度初心に立ち返っての修行の期間だと自分自身に言い聞かせて、どうにかメンタルを保っています。
自分の中での反省点
幸いにもまだやり直しは聞くであろう年齢なので、人生経験のひとつとして仕方ないかとも思う反面、やはり失敗だったかなとも感じています。
兼務という曖昧な労働条件を受け入れたことが、そもそもの間違いでした。
自分が頭で思っていた兼務の業務比率と、実際のものに乖離が見られている為だと思います。
今後もうしばらくは我慢して賞与や昇給、業務内容や労働時間の変化などを吟味しながら転職しようかどうかを考えようと思っています。
いずれの結果になるにせよ、この経験がプラスになるように自分自身はブレずにいきたいと思います。
転職する際には労働条件の確認、賃金面での確認というのは本当に慎重に行う必要があると勉強させられました。
そうしないと転職していくらかの間に、また転職について悩まなければならなくなってしまいます。
仕事を兼務するうえで考えるべき事
今その状況に立たされているあなたならば、こんなことは充分理解していると思いますが、仕事の兼務というものは決して簡単なものではありません。
特に体験談の様に雑用という部分においては、誰でも簡単に出来る仕事だと会社からは認識されがちです。
いくら簡単な仕事だとしても、仕事をする時間は限られてくるため、本来の仕事には大きな影響を及ぼしてきます。
体験談の様に本来の業務に全く手が付けられない状況も大いにあり得るため、兼務というのは簡単に引き受けるべき状況ではありません。
ではどうすれば良いのかというと、会社側にそれがどれだけ大変なことかをまずは理解させることが重要になります。
ここで注意したいのが、単に仕事が終わらないからと残業しても、体験談の様に会社側からは認めてもらえない可能性があります。
なるべく冷静に、そしてなるべく具体的に会社側にその労働量を示していく事が必要になってきます。
単に仕事量の多さを主張しても、体験談の様に工夫しろと言われてしまうだけになってしまうため、日々の業務を記録し、許容量を超えている事を会社に示していかなければなりません。
無理な体制を感情で主張するよりも、具体的な記録によって会社側に提示する事によって、現実的に無理な業務だという事を示す必要があります。
もしそれでも理解してもらえずに待遇が変わらない様なら、それはあえて会社側がとっている行動かもしれません。
無理を承知でその待遇を取らされている可能性もありますので、早々に見切りをつけることも重要になります。
そしてその場合には、これまでその仕事をしてきたスキルを逆にアピールし、その上での待遇を転職先に求めていく事も重要です。
もちろん残業など出来ない様な状況であれば、残業が無い範囲内での仕事量を提示し、それに見合った給与を交渉していく事も出来ます。
待遇というものは考えているよりも単純で、兼務という状況で問題になるのは、ほとんどが会社側がその仕事量を理解していない事が原因となっています。
会社側にその仕事量を理解させる事さえ出来れば、それなりの待遇を得る事はそんなに難しい事ではありません。
ただ先ほども言ったように、感情で責めるのではなく、冷静に主張していくという事は必ず必要になります。
感情で動いてしまうと、相手もそれなりの対応になってしまいますので、必ず冷静に主張していくようにしてください。
今現在仕事を兼務しているという事は、適切な報酬を貰えていないとしても、それぐらいの価値があることだとまずは再認識してください。
その上で冷静に行動出来れば、明日からのあなたの人生は大きくかわってくるはずです。