転職活動は現職を辞めてから行うべきなのか、悩んではいないでしょうか?
ネット上では様々な意見が言われていますが、あなたが置かれている状況、そして今後望む状況によって冷静に判断していくべき問題だと言えます。
辞めてから転職活動を行うにせよ、働き続けながら転職活動を行うにせよ、どちらにもデメリットは当たり前ですが存在します。
ですので、まずはあなたが今後望んでいく事を整理していく事から始めていかなければなりません。
そもそも何故転職をしようと思ったのでしょうか?
多くの人は、何かしらの悩みを抱えており、それを解決するために転職という選択をしたのだと思います。
しかし転職すればその悩みが解決するのかと言ったら、決してそんな事はありません。
ただ職場を変えるだけでは同じような悩みを抱えてしまう可能性もありますし、今の悩みが解決したとしても新たな悩みを抱えてしまっては、転職する意味自体がありません。
結局あなたが悩みを解決するために転職という選択をしたのだとすれば、次の職場では悩みの無い職場を手に入れる事が理想だと言えます。
つまり結論から先に言うならば、悩みを解決するための転職でなければ、仕事を辞めてからの転職活動でも問題はありません。
しかし、何かしらの悩みを解決するための転職ならば、仕事を辞めてからの転職ではデメリットが大きくなってしまうため、おススメは出来ません。
仕事での悩みを解決したい!次の転職先では絶対に失敗したくない!という方は、働き続けながらの転職活動を強くお勧めしますので、是非これから紹介する記事を参考にして頂きたいと思います。
これから転職活動は辞めてからでは不利な理由を詳しく説明していきますが、まずは実際の体験談からご覧いただきたいと思います。
この体験談では、辞めてからの転職活動では不利になってしまう理由が非常に分かりやすくなっています。
この体験談をもとにして、辞めてからの転職活動が不利になってしまう理由を分かりやすく紹介していきますので、そういったポイントに着目して体験談も読んで頂けたらと思います。
転職活動は現職を辞めてからでは不利だと実感した体験談
転職活動中に失敗したと思うことは二つあります。
ひとつ目は「収入がない状態で転職活動をした」こと。
そして二つ目は「やりたい仕事ではなく、出来る仕事を探して転職活動した」ことです。
過去の転職活動では、1ヵ月ほどで転職できました。
そのため、今の貯金で大丈夫だろう、これまでの経験をアピールすれば大丈夫だろうという、甘えや油断がありました。
その油断もあり、活動しはじめの時期はあまり本腰を入れていませんでした。
そのことが、後々収入面での不安と、気持ちの余裕をなくす原因となりました。
仕事を辞めてからの転職活動を甘く見ていた
ある程度の貯金があったことや、面接日や入社時期を企業側に合わせたいという気持ちがあった事などから、他の仕事はしないほうが良いという考えを持っていました。
しかし自由な時間が増えると、食費や遊びに行くなどの出費が増えていきます。
さらに、もう30歳過ぎてるのに収入が全くないという自分の状況を自覚したとき、突然の不安が襲ってきます。
どんなに貯金があったとしても、収入が全くない状況にはしないほうがいいと思います。
私の対策は、アルバイトや業務委託といった正社員でない仕事を中心に探し、面接では転職活動中であることや、短期間で辞める可能性について正直に話し、納得していただける会社でとりあえず働くことにしました。
もちろん、収入自体は激減しましたが、それでも収入があるという事実があるだけで、転職活動に向けて心の余裕をもつことができました。
仕事を辞めてからの転職活動のデメリット
誰にでもやりたい仕事や転職後に実現したい労働環境という転職活動のゴールがあると思います。
私もやりたい仕事をするために転職活動をはじめました。
しかし条件に合う企業が見つからず活動期間が長引いてくると、最初に目指していたゴールを見失ってしまいます。
「やりたい仕事」ではなく、「自分にも出来る仕事」を探すようになっていました。
具体的には、転職サイトの求人一覧を見ている時、この仕事は面白そうだという基準で詳細を見ていたのに、いつの間にかこの仕事なら経験があるから採用されそうだという基準で詳細を見ていたのです。
すると、今度は今までと同じような仕事に就いたとして、この先も続けていけるだろうか・・・という不安が出てきて、応募すること自体に消極的になるという悪循環に陥っていきました。
そうならないために、常に最初に掲げたゴールを忘れない、ゴールを忘れていないか自問自答することで、定年まで働きたいという仕事に出会うことができると感じます。
働きながら・辞めてからの転職活動の選択
この体験談を読むことによって、仕事を辞めてから行う転職活動のデメリットはある程度理解して頂けたかと思います。
これ以降は、仕事を辞めてからの転職活動、働きながらの転職活動のメリット・デメリットを詳細に比較し、どちらを選択すべきかを詳しく紹介していきたいと思います。
仕事を辞めてから転職活動を行う事のデメリット
まずは体験談から分かる内容を中心にして、仕事を辞めてからの転職活動のデメリットから紹介していきたいと思います。
経済的なデメリット
体験談では、仕事を辞めた事によって自由な時間が増え、食事や遊びなどで出費が増えるというデメリットが書かれています。
収入が途絶えるという事は思った以上に精神的なストレスを感じてしまいます。
減っていく貯金を見ると益々焦りは強くなり、その結果転職の成功率が下がってしまう事に繋がってきます。
余裕を持って貯蓄をしておく事である程度は解決できる問題ですが、やはりその場合でも残高が減っていく事に多少のプレッシャーは感じてしまいます。
体験者も言っている通り、貯蓄の額によらず無収入という状況自体に、突然の不安が襲ってくることがあるため注意しておく必要があります。
長引く転職期間によるデメリット
転職活動が難航し、転職期間が長引いてくると、様々なデメリットが生まれる様になってしまいます。
まず体験談で言われている様に、理想の転職先を見つけるという転職では無く、内定を貰いやすい転職先を選ぶようになってしまいます。
これは非常に大きなデメリットで、妥協して転職先を決めて、理想を追い求めた転職のはずが以前よりも悩みが大きくなったという人は少なくありません。
焦りが生まれ精神的に追い込まれてしまうと、誰でもこのような状況になる可能性がありますので、充分注意が必要になります。
また、モチベーション自体も下がってしまい、理想の転職先を見つける意欲どころか、転職先を見つけるという意欲さえも下がってしまい、無駄にダラダラ過ごす期間が多くなっていく場合も多くなります。
その結果ブランク期間が大きく空いてしまい、半年以上になってくると、何か問題のある人ではないかと企業からのイメージが悪くなってしまう可能性が大きくなります。
辞めた企業に戻れないデメリット
転職を決意する人の多くは、悩みを抱えて行動しているかと思います。
そんな状態では、会社の悪い部分しか見えなくなってしまい、その職場で働いているメリットの部分は考えなくなってしまいます。
しかし転職活動を続けるうちに、実は以前の職場は恵まれていたんじゃないかと気づくことも多くなります。
しかしすでに退職してしまっているため、後悔しても戻る事は非常に難しくなりますし、戻れたとしても以前のような環境では働けなくなる可能性も大きくなります。
辞めてから転職活動を行う場合でも、今の職場のメリットを冷静に把握した上で辞める事が重要になってきます。
仕事観が鈍ってしまうデメリット
悩みを抱えていた職場を辞めると、多くの人は解放感からダラダラと過ごしてしまうようになります。
辞めてからの転職活動では、行動力が非常に重要になってくるため、一度でもこのような状態になってしまう事には大きなデメリットがあります。
体験談でも、この解放感から遊びなどに関する出費が増えたものと予測できます。
社会人としての勘が鈍ってしまう状況は、思った以上に影響は大きく、面接等で担当官に与える印象も大きく変わってきますので、充分注意しておきたいところです。
仕事を辞めてからの転職活動のメリット
仕事を辞めてからの転職にもデメリットだけでなく、ちゃんとメリットも存在します。
あなたの置かれた状況によっては、辞めてからの転職の方が有利になる場合もありますので、こちらもしっかりと把握しておくようにしてください。
転職活動に集中できるメリット
仕事を辞めてからの転職活動の場合には、時間に充分余裕がありますので、その時間を転職活動にすべてつぎ込むことができます。
この事による具体的なメリットとしては、まず企業の情報収集があります。
転職を成功させるためには、給与などの労働条件だけでなく、職場環境というものも非常に重要になってきます。
ネット上で口コミ情報を調べたり、職場見学に赴いて実際の職場の雰囲気を確かめたりと、それなりに時間を掛けていく事が重要になる為、自由な時間が多いという事は非常に大きなメリットになります。
また、面接等の日程調整も企業の都合に合わせる事ができるため、日程調整に苦労する事もなくなります。
急募の求人に対応できるメリット
急募の求人には、ブラック企業などの慢性的な人手不足によるものも多いですが、優良企業の空いたポストへの求人も多くなります。
こういった場合には求職者としては非常に大きなチャンスですが、働きながらだと急募の期日に合わせる事が難しくなります。
しかし仕事を辞めていれば、企業のタイミングに合わせて働き始める事ができるため、大きなチャンスを手に入れる事ができます。
あらかじめ狙っていた企業などの場合には、そういったタイミングを狙っていけるという事も大きなメリットになります。
スキルの方向性をじっくりと見極められるメリット
転職するという事は、スキルの方向性を見極め、スキルを積み重ねていける職場へ転職するということが非常に重要になってきます。
今後自分が目指すべきスキルの方向性というものを、時間を掛けてじっくり見極められるということ非常に大きなメリットです。
時間が無い状況では、冷静な判断というものが出来ませんので、より将来のためになるスキルの見極めが出来る様になります。
スキルアップに時間を使えるメリット
あなたが今後目指すべきスキルの方向性があれば、それに必要な資格や勉強などを行う事も出来ます。
金銭的に十分な余裕が無ければ出来ない事ですが、なかなかこのようにじっくりと勉強できる時間というのは、通常であれば難しくなりますので、これも大きなメリットだと言えます。
有給休暇を利用した転職活動
有給休暇を利用すれば、金銭的な負担もなく転職活動を行う事ができます。
在職中に条件設定や企業の絞り込みをしっかりと行っていれば、1ヶ月の間に内定を得る事も不可能ではありません。
働きながらの転職活動だと、どうしても転職先の企業に合わせたスケジュールになってくるため、有給休暇を有効に使えない場合が多くなります。
働きながらの転職活動のデメリット
次に、働きながらの転職活動のデメリットを紹介していきます。
辞めてからの転職活動のメリット・デメリットと比較して、より良い選択ができるよう、しっかりと内容を把握しておくようにしてください。
転職活動に集中できないデメリット
いま現在長時間労働に悩まされていたり、過酷な労働を強いられている場合には、転職活動に集中する事ができなくなってしまいます。
集中するどころか、転職活動自体行えない様な状況の場合には、辞めてから転職活動をせざるえない状況になります。
このような状況では、仮に転職活動を行えたとしても、企業の情報収集など十分に行えない可能性もある為、非常に大きなデメリットになってしまいます。
情報収集が足りなくなると、職場環境など調べる時間もなくなり、人間関係の問題で悩まされる確率も大きくなってしまいます。
日程調整が難しいデメリット
働きながらの転職活動となると、面接等企業の日程に合わせる事が非常に困難になってしまいます。
ただでさえ空き時間での転職活動ですので、さらに日程調整に悩まされるようになると、抱えるストレスは相当なものになってきます。
また、遠方への転職の場合にはより日程調整が難しくなり、対処できない事も多くなってくるため、非常に大きなデメリットだと言えます。
急募への対応が難しくなるデメリット
優良企業の空いたポストへの人材補充は、急募とい事も少なくありません。
急募という事でより早い入社が求められますので、内定後に辞めるという状況は非常に大きな足かせとなります。
状況によっては働いている事で不採用となる場合もあるため、そういった求人を狙う場合には大きなデメリットになります。
働きながらの転職活動のメリット
続いて働きながらの転職活動のメリットになります。
一般的に働きながら転職活動を行う事がベストだと言われていますが、どういったポイントからそう言われているのか、しっかりと把握しておくようにしてください。
経済的なメリット
働きながらの転職活動によって収入が途絶えない事で、経済的な圧迫感を持つ事が無くなります。
経済的なプレッシャーは焦りを生みやすくなりますので、転職条件に妥協が生まれやすくなり、その結果転職の成功率も下がってしまいます。
体験談の様に無収入というだけで、突然の不安に襲われることもありますので、収入が続くということは非常に大きなメリットになります。
理想の職場を探し続けられるメリット
希望した条件通りの理想の職場を見つけるという事は、決して簡単な事ではありません。
それなりの期間というものが必要になってきますので、働き続けながら転職活動を行う事で、じっくりと焦らずに理想の職場を追い続ける事ができます。
理想の職場が見つかるまでは、現職で働き続けるという選択が可能ですので、しっかりと転職活動が行えれば、理想の職場を手に入れられる可能性は非常に大きくなります。
辞める時に揉めにくいメリット
職場を退職する際には、企業側も貴重な人材を失うデメリットが大きい為、引き止めに合う可能性も低くはありません。
このような状況で必要になってくるのは、転職する確固たる意志ですが、転職先が決まっていない時には迷いも生じやすくなります。
辞めさせない!という対応ならば辞める意志もより固まるかもしれませんが、「もう少し時間をくれ」などの対応だと決意が鈍ってしまう可能性もあり、その結果退職するタイミングを見失ってしまう状況も良くあることです。
しかし、転職先が決まった状況ならば、固い決意も示しやすく、企業側としても無理に引き止める事はできなくなってしまいます。
スムーズに退職するという事は意外と難しい為、意外と大きなメリットになります。
辞めてからの転職活動を成功させるために必要な事
ここまで仕事を辞めてからの転職活動、働きながらの転職活動のメリット・デメリットを紹介してきましたが、仕事を辞めてからの転職活動では、転職を成功させることが出来ないという事は、決してありません。
辞めてからの転職活動のデメリットを消すような転職活動が実践できれば、必ず理想の転職先を見つける事は出来ます。
これ以降は、辞めてからの転職活動を成功させるために必要な事を、詳しく紹介していきたいと思います。
退職前にやれることはやっておく
転職を成功させるためには、給与・勤務地・休日数・労働時間・福利厚生などの希望条件設定、また今後のスキルの方向性の見極めというものは、絶対にやっておかなければなりません。
こういった事を在職中にやっておく事で、退職後にスムーズな転職活動を行えるようになります。
また設定した条件をもとに、空き時間や休日に求人情報を調べておく事も非常に重要になります。
働きながらで大変ですが、これぐらいの事はやっておかなければ、転職後に泣きを見る事になってしまいますので、是非前向きに行動するようにしてください。
積極的な行動
退職した後は、積極的な行動が鍵になってきます。
ブランク期間が長引けば長引くほど、デメリットが大きくなっていきますので、如何に素早く行動できるのかが重要になってきます。
一息ついて休みたい気持ちも分かりますが、退職後はすぐに行動できるように心がけてください。
すでに辞めてしまっているなら
こういった行動を行わずに、すでに退職してしまっているという方もいるかと思います。
このような状況では、時間が経てば経つほどデメリットが大きくなり、その結果焦りが生まれ転職が失敗に終わる可能性が大きくなります。
そんな状況の方は、今すぐに転職エージェントを活用するようにしてください。
エージェントを利用すれば、労力を大幅に軽減でき、非公開求人などエージェント経由でしか得られない求人も多数ある為、選択肢も広げる事ができます。
もう一度言いますが、この状況は時間が勝負です。
迷っている時間さえも勿体ない為、今すぐに転職エージェントに登録して面談へと進むようにしてください。
まとめ
今回紹介した内容を簡潔にまとめると、理想はやはり働きながら転職活動を行い、理想の転職先が見つかるまでしぶとく探し続けるという事が一番だと言えます。
仕事で悩みを抱えてしまうと、どうしても早く辞めたいという気持ちが大きくなってしまいますが、今回の記事を参考にして、冷静な判断が出来る様に心がけてください。
早く辞めたいという気持ちには、今回の転職活動のタイミング以外にもいくつかデメリットがありますので、早く辞めたい時の正しい行動法についても読んで頂き、冷静な判断が出来る様にしておいてください。
ひとつ注意点として、働きながらの転職活動では、本気度が低くなってしまう場合も多くなる為、しっかりと転職活動を行うという意識は保ち続ける様にしてください。
さらにこれまでに紹介した、働きながらの転職活動のデメリットにも注意して、働きながら転職活動を行うのか?辞めてから転職活動を行うのか?最適な選択をする様にしてください。
辞めてからの転職活動でも、理想の転職先を見つける事は充分可能です。
今回紹介した事をすべて把握できるまで何度でも読んで頂き、最良の職場へと転職できるようにしていってください。