毎日仕事でミスばかり起こしてしまい、自分にはこの仕事は合わない。または向いていないからこれ以上成長できるわけが無い。そんな悩みを抱えてはいないでしょうか?
仕事でミスばかりしてしまう原因や、合わないと感じる原因というものは、様々な状況が関係してくるため、それだけで一概に向いていないと結論付ける事はできません。
何かしら他の原因によってミスばかり起こしてしまう状況でも、自分にはこの仕事は合わないと考えてしまう事はあります。
例えば、職場環境や上司に問題があることでミスばかり起こしてしまうのに、それを冷静に判断する事ができなければ、自分には向いていない仕事だと考えてしまう事もあります。
職場環境に問題がある状況では、仕事が合わない、もしくは向いていないことがミスの原因になっているわけではないため、職場環境が改善すれば仕事の効率が上がる可能性は充分あります。
そのため、合わないと感じたとしても簡単に辞めるべきではないと言われることも多いかと思います。
このような考え方をする事も、働き続けるうちに改善する可能性があるならば、非常に重要な考え方になります。
しかし、本当に仕事が合わない場合には、働き続けるほど感じるストレスは大きくなり、そして無駄な時間を過ごしてしまう事に繋がります。
ストレスが大きくなりすぎると、精神的に病んでしまう可能性もありますし、その結果働けなくなる状態になってしまう可能性もあります。
つまり重要な事は、「合わないと感じるからと言って簡単に辞めず我慢して働き続ける」ではなく、本当に合わないのかをしっかりと判断できるように見極める事になります。
向いていないと簡単に辞めてしまう事も問題ですが、無理して働き続ける事も問題だということをしっかりと認識しておく事が重要です。
その上で今回の記事では、仕事が合わない・向いていない可能性の判別方法について紹介していきたいと思います。
まずは向いていない仕事を頑張って続けたものの、最終的にやはり合わないと判断し、転職後に仕事のクオリティが大きく改善した体験談をご覧いただきます。
この体験談を読むことによって、合わない仕事を続ける事のリスク、そして決断する事の重要性を深く理解する事ができますので、まずはこの体験談をじっくりとご覧ください。
体験談の後には、向いていない仕事を続ける事のデメリットや、合わない仕事の判別方法について詳しくまとめていきますので、是非最後までしっかりとお読みください。
合わない仕事に悩まされた体験談
私は学生の時に、先生に勧められるがまま興味がないのに金融業の面接を受けました。
正直受からないだろうと思って受けたのですが、受かってしまい、もちろん断れずそのまま就職しました。
金融業に受かったときは、親もびっくりして、私にちゃんと勤まるのかと問いただしてきました。
周りの友達も、そそっかしい私が金融業に就職が決まってびっくりしていました。
自分も周りも就職する前から不安だったのですが、その予感を振り払うべく、入行してからは自分なりに努力していきました。
向いていない仕事でミスばかり起こしてしまう
仕事を覚えるために、記録しておいたノートを家に持ち帰って勉強したり、常に自分自身で前向きな言葉を言うようにしていました。
会社の名前だけが一人歩きしないようにと、努力していきました。
しかし元々数字が弱くて、金融業に就いたのに分からないことが多く、正直、何が分からないのかも分からない状況でした。
金融業は、会社に入るまでの知識が一切当てにならないほど、専門知識が必要なことばかりで、中々覚えられない自分に嫌気がさしていました。
具体的な仕事上のミスは、小切手の処理日を間違えたり、給与振込の合計金額を計算間違いしてしまって、上司からお店中に声が響き渡るくらいの声で怒られたこともありました。
口座を作る時に何度も確認したはずなのに、お客様の名義の漢字が間違っていたときは、一体何をやっているのだろうと思いました。
何度確認してもミスが防げない自分に、毎日失望していました。
もうミスしてはいけない、でも、早く処理しないと時間が間に合わなくなるというプレッシャーに、何度も押し潰されそうでした。
向いていないと感じつつもやり続ける
それでも3年は頑張ろうと思い、上司や先輩に辛く当られても前向きに頑張っていきました。
前を向いて頑張っていれば、いつかなんとかなると信じていたのだと思います。
それに当時の私は、この会社を辞めたら全てが終わりだと思っていたので、この子はダメだと思われたら大変だというプレッシャーに、いつも押しつぶされそうになっていました。
そんな毎日を過ごして4年が経った頃、周りの同期や友達がみんな気楽に、楽しそうに仕事をしているのを見て、なぜ同じ仕事なのにこうも毎日が違うのだろうと悩み始めました。
その頃には、前向きに自分を励ましつつも、心の中ではすでに自分の限界を感じていました。
もう自分はこれ以上のことはできない、これ以上望まれても苦しいだけだと思いました。
段々と年数が経っていくと、当然求められるものも多くなっていきました。
求められたことをできないと影で色々という人もおり、その人の存在にいつも怯えていました。
自分も影で言われているのじゃないかと思うだけで、仕事の効率が悪くなるように感じていました。
このままこんな気持ちを抱えて、ずっと生きていくのかと悩みました。
合わない仕事で感じた限界
金融業というネーミングが中々捨てられず、いらないプライドが邪魔して6年半が経ちました。
もうすでに毎日限界の連続でした。
その頃には初めての転勤も経験していて、また一からのスタート、という日々でした。
新しい店舗に行くと、さらに求められるものの種類が違うので、常に色んな事をできるようにしておかなければならず、基本的にできないことも出来ますと言わなければいけないような状況でした。
後輩も続々と入ってくる状況の中、先輩としてこれから教えてあげられることはあるのだろうかと考えました。
入ってくる後輩はみんな優秀で、私を先輩とも思っていないように感じました。
今思うと、それも辛かった自分の気持ちがそう見せてしまったのかもしれません。
いよいよ転職のことを考え始めて、職場に退職したいことを告げて、新しい仕事を探して転職しました。
転職してからミスばかりしていた状況が一変
自分の性格にあった、ゆっくりと確実に、そして着実に仕事ができそうな職場に転職をしました。
するとどうでしょう。
今まで抱えていた悩みが嘘かのように、改善しました。
今までは自分は社会不適合者だと思って生きてきました。
仕事もろくにできない、ダメ人間だと思ってきました。
でも、転職をしてそれは違ったのだと実感する事ができました。
まさに、人には向き不向きがあるとは言いますが、その通りでした。
今まで要らないプライドや世間体のために、自分に合わない仕事をひたすら続けては、自己否定に陥り、自分はダメ人間なのだと責め続けてきました。
でも、そんな感情は自分にあった環境や、仕事によって変えられるのです。
私のように、この会社を出たら終わりだと思っている人や、自分でも合わないと分かっている人にこそ、少し勇気を持って転職したら人生変わるよと言ってあげたいです。
合わない仕事の考え方
自分が思いつく努力を全てやってもうまくいかない、仕事が合わないと何年も感じ続けている、自分の成長に限界を感じている場合、仕事が合っていないと判断しても良いと思います。
私の場合ですが、1年目は仕事が思えられなくてもしょうがないかなと思っていたのですが、それから2年3年と経つにつれ、できることよりもできないなと感じることの方が多くなってきました。
それなのに、どんどん新しい人は入るので、自分の仕事をこなしつつ仕事を教えて行かなくてはなりません。
在籍数が多くなれば多くなるほど、会社から求められることは多くなっていきます。
先輩には5年経っても合わないと思ったら、合っていないと言われましたが、私は6年半経っても、3年目で出来なかったことは出来ませんでした。
確かに同じところに長く勤務したことは、転職する際に職歴を書く上で有利かもしれません。
でも、考え方を変えると、早めに転職して自分に合った仕事に就いておけば、自分のキャリアはその職場で積んでいくことができます。
それに、私のように自分を責め続けなくていいのです。
仕事で得られる達成感を、転職することで味わってもらいたいです。
自分が見つけたいと思えば、自分に合った仕事は探せると思います。
そのためにも、自分が行動にでなければなりません。
その時は不安があっても、必ず後で行動していて良かったと思えるはずです。
合わない仕事・向いていない仕事の判別方法
この体験談を読んで頂いたことで、合わない仕事・向いていない仕事というものが、ミスばかり起こしてしまう状況に大きく関わっているという事が理解して頂けたかと思います。
ただ冒頭でも触れましたが、まずはミスばかり起こしてしまう状況に、その他の要因が関係していないかどうかは、事前にしっかりと把握しておく必要があります。
ミスばかり起こしてしまう状況ならば、まずはどのような原因でミスばかり引き起こしているのか?ということをしっかりと把握しておくようにしてください。
合わない仕事を続ける事のデメリット
向いていない可能性のある仕事を続けていく際の注意点
体験談の様に、金融業など立派な仕事に就いている場合には、世間体やプライドが邪魔をして、向いていない仕事を無理に続ける事が多くなります。
簡単に手放せるような仕事では無い為、ある程度は仕方のない部分もあるのですが、体験者の様に「辞めたら終わり」などという極端な考え方は非常に危険ですので、注意しておくようにしてください。
こういった偏った考え方をしていると、プレッシャーばかりが大きくなり、余計にミスばかり起こしてしまう様な状況になってしまいます。
転職前、転職後の仕事ぶりの違いを見て頂くことで、仕事の向き不向きによる仕事の出来が大きく変わってくるという事は理解して頂けたかと思います。
その業界で仕事がうまく出来ずミスばかり起こしているからと言って、決して社会でやっていく能力がないという訳では無く、違う分野に転職する事で、体験者のように大きく活躍できる人も多いですので、向き不向きで、状況は大きく変わるという事は認識しておくようにしてください。
合わない仕事の判別方法
今回の体験談の内容をもとにして、合わない仕事を判別していく方法をまとめていきたいと思います。
実際の体験者が感じた事をもとにまとめていきますので、あなたの状況を判断する大きな材料になってくれると思います。
周りとの仕事ぶりの違い
周りの人との仕事ぶりを比較する事は、あなたがその仕事に向いているのかどうかというのを判断する、大きな材料となります。
体験談の様に、周りの人は何故このように気楽に楽しそうに仕事をしているのだろう?と感じたりするのであれば、仕事の効率が大きく異なる証拠となります。
もちろんあなた自身は思い悩んでいる状況ですので、その分周りが良く見えるという事もあるかもしれません。
しかし、周りの人の仕事ぶりを見て、自分にもそういった風に仕事が出来る日が来るのかどうかを想像してみる事で、その可能性を考えられるようになります。
もしそういった状況が全く想像できないのならば、仕事が合わない可能性は大きくなりますので、冷静に今後を見極めていく必要があります。
努力に伴う結果
仕事がうまく出来ず、ミスばかり起こしてしまうような状況ならば、それ相応の努力をしていく事は必ず必要になります。
努力もせずに合わない仕事というのは判断できませんので、ミスをしない努力は必ず行わなければなりません。
その努力をしているにも関わらず、成果がついてこない場合には、根本的に仕事が向いていない可能性が大きくなります。
努力をしてもミスが減らない、周りと比べていつも余裕が無いという状況ならば、向いていない可能性も考えていく必要があります。
いつまでも仕事が合わないと感じる
どんな仕事をしていても、何かうまく進まない時期というものはあるもので、そんな時には合わないと考えてしまう事も多くなります。
しかし、体験談の様に何年経ってもミスばかりで、いつまでも仕事が合わないと感じるのならば、本当に仕事が向いていない可能性が大きくなります。
努力に伴う成長に限界を感じる、また年数を追うごとに出来ないと感じる事が増えていくような状況ならば、一度冷静な判断をしていくことが必要になります。
どんなに努力しても、また数年経過してもこのような状況の場合には、転職する事も視野に入れていれて判断していきましょう。
合わないことで転職を決断する事も重要
このように、本当に仕事が合わない場合には、積極的に転職する事を考えていく事も必要になることがあります。
いつまでもミスばかり起こすような状況で、かつ仕事が合わないと感じている状況を続けていても、何の成果も得られず年数だけが過ぎていく可能性もあります。
体験者が最後に語っている様に、早めに転職して自分に向いている環境で経験を積んでいくという選択も重要になります。
しかし、ミスばかり起こした過去というのは、転職したからと言って消える訳ではありません。
ミスばかり起こした傷というのは、しっかり対処しなければあなたの体の中に残ってしまい、転職してからもミスを恐れる働き方しかできない様になってしまいます。
ミスした事は経験として今後に活かしていくようにしなければ、より良い転職というものは実現できません。
合わない仕事に見切りをつけて、転職するという選択をする事は重要ですが、ミスに対する姿勢というものはしっかりと見直しておくようにしてください。
まとめ
今回紹介したように、仕事が合わない、仕事が向いていないことが原因となって、ミスばかり起こしてしまうことは充分あり得ます。
簡単に合わない、向いていないと辞めてしまう事は問題ですが、そういった甘い事を言ってはいけないと、合わない仕事、向いていない仕事を無理して続ける事にも問題があります。
今回紹介したポイントをしっかりと見直して、仕事が合わない・向いていないからミスばかり起こしてしまうのか?
それとも別に改善するポイントがあるのか?ということは、冷静に判断していく必要があります。
面倒くさいようですが、この選択を間違えてしまえば、転職してもミスばかり起こしてしまう状況になってしまう可能性もありますので、是非冷静な判断をしていくようにして下さい。
たったこれだけの事で、あなたの未来が大きく変わってくる可能性もありますので、是非慎重な行動を心掛けてください。