仕事でミスばかり起こしてしまい、もうこの職場にはいられない。転職したい。そんな悩みを抱えてはいないでしょうか?
仕事でミスを起こしてしまうというのは、社会で働く以上誰しも経験する事だと思いますが、ミスばかり起きてしまうという状況は、何かしらの原因がある場合が多くなります。
あなた自身は、仕事でミスばかりしてしまう状況の原因が特定できているでしょうか?
ただでさえ失敗ばかり起きてしまう状況では、ストレスやプレッシャーが非常に大きくなるため、はっきりと原因特定をしていないという方も多くなっています。
しかし、実はこの原因によっては、転職したとしても問題を解決することが難しい場合もあるため、注意が必要です。
もちろん教育環境が整っていなかったり、劣悪な労働環境で心身状態が不安定な場合には、転職によってミスを無くしていける可能性は大きくなります。
まずはこういったミスばかり起きてしまう原因を特定しておくことが重要になってきますので、転職によって問題解決できる状況と、解決が難しい状況を具体的に紹介していきたいと思います。
もちろんそのままでは問題解決が難しくなる、という意味であって、改善すべき部分を改善していけば、転職でミスを減らす可能性はあります。
具体的に実例を交えながら、即辞めて問題解決すべき状況と、辞める前に改善すべき状況について説明していきますので、まずはあなたの状況がどちらなのかをしっかりと判断するようにしてください。
ミスばかり起こる状況で仕事を辞める時の注意点
ここからは、実際の体験談を交えながら、どんな状況ならば転職でミスを減らせるのか?
また、仕事を辞めてもミスから逃れられない状況はどういったものなのか?という事を具体的に紹介していきます。
早速ですが、まずは転職で実際にミスを減らした体験談をご覧いただきたいと思います。
教育環境の不備でミスばかりだった体験談
本部に出さないと行けない書類の量が多すぎること、パターンによって出す書類の種類も違って分かりにくいことから、いつも書類不足で注意されていました。
自分なりにミスをなくそうとメモを取って資料にまとめるなどの工夫はしていましたが、パターンが多すぎるため「あれ?これどっちだった?」と悩んでしまうことも多くありました。
本部は同じ建物内にあるわけでもありませんし、社内便で送ると何日も経ってしまいますので、もし不備の連絡が本部から来ても、すぐに提出できるわけではありません。
そのため、提出期限のギリギリになってしまったり、どうしても間に合わないときには本部に連絡をして、あと数日待ってほしいと交渉をするようにしていました。
やはり本部も仕事が止まってしまうわけですし、まだ新人なので「研修をきちんとしてもらってないのでは?」と上司に注意が行くときもありました。
その結果、上司からきちんとしてくれと怒られて、先輩からは「きちんと教えたのに何でわからないのか」と裏で陰口を言われてしまうことも多かったです。
その繰り返しだったので、先輩にも上司にも「この書類であっていますか?」と最終確認をするどころか質問もすることができないような状況でした。
転職後の教育環境
転職後の会社では、前職と同様にメモをとることはもちろんのこと、先輩が忙しそうかどうか見た上で「この書類はこれで合っていますか?」と聞くようにしていました。
そのおかげか先輩も「チェックしようか?」と声をかけてくれるようになりました。
そのため、間違っていたときにはどこがどう違ったのかも、その場で書類を見ながら教えてもらえるので、非常に理解しやすかったです。
また、どんなところでつまずきやすいのか、なぜその書類が必要になってくるのかもあわせて教えてもらえたので、ミスもどんどん減っていきました。
以前の会社よりも書類は難しかったですし、書類のパターンも豊富だったので、「またミスをするのでは?」と不安でしたが逆にミスをしなくなりました。
ミスばかりだった原因
新人に対して1回教えたらもう教えたきりの先輩や、そのあとの質問に対しても全く応じてくれない上司、なにもフォローしようとしない他の先輩や上司、そんな人間関係の悪さというか、人に対して全く気遣いがない会社の体質が問題だったのだと思います。
新人を入れるのは良いけれど、そのあとに育てるつもりがないとも感じられますし、マニュアル整理もきちんとされておらず、研修も口頭だけだったので理解するのが難しかったということもあります。
精神論を出されることも多い職場だったので、気合いで覚えるのが正義だと思っている人が多かったですが、それでは効率も悪いと思います。
教育する体制というものが足りていなかったので、ミスは環境によるものが大きいと感じています。
教育環境の重要性
この体験談を読んで頂ければ分かったと思いますが、教育環境の不備というものは仕事のミスに直結してきます。
当たり前の話ですが、ありきたりの研修を経たからといって、仕事が一人前にできるわけではありません。
ミスが起きない様な環境作りをしていくのが上司の役目であり、部署の責任です。
そういった環境無くしては、ミスを減らすという事は不可能になりますので、こういった教育環境が整っていない場合には、転職によってミスを減らしていく事は充分可能になります。
続いて転職によってミスを減らしていける可能性が大きい状況をもうひとつ紹介していきたいと思います。
劣悪な労働環境が原因となってミスばかりだった体験談
サービス業種で、朝からの日と夕方からの日(たまに昼からの日)の基本的には2種類が組まれるシフト制でした。
社員なのでどちらかのみという選択肢は無く、連続する時は連続して朝からの日が続いていた時です。
入社して1年で、数えきれないほど寝坊による遅刻をしまくりました。
当時はその会社も半ブラックで、サービス残業当たり前で疲労が蓄積されていた上に、元々低血圧と貧血持ちで尚更朝が苦手でした。
そういった環境のせいか、覚えが悪く何度も業務中のミスを繰り返してもいました。
自分についてくれた指導者の先輩は、後々「今まで教えた中で一番苦労した」と言われたレベルに出来が悪かったです。
2年目にはほぼ遅刻は無くなったものの、業務中のミスは相変わらず割と多いままでした。
その中で、ただでさえ連続で失敗していてこれ以上はヤバいとなっていた時期があり、気を引き締めていた筈が、店舗全体を巻き込んだ大きなトラブルがあり、その対応に追われて接客していた時に、大きなミスをしてしまいました。(それも2件…)
その結果、自分の指導者である先輩は顛末書、店長は減給に追い込むまでになりました。
やらかした本人である私自身は厳重注意で済んだのですが、それが逆に罪悪感等に苛まれてしまいました。
その後2度の転勤を経験、役職にも付き計7年半その会社に勤めましたが、最終的には退職することになりました。
転職してからの労働環境
7年半勤めた会社を辞めたあと、退職金で生活しつつ半年ほどニートを経て、社員ではなくパートとして同業種の別会社に入社しました。
元々その業界が嫌いだった訳では無いし、時給も高かったのも理由のひとつですが、何よりもシフトの希望を受け入れてもらえるという事が大きかったのです。
朝がどうしても弱いのは低血圧な為変わらないので、ほぼ夕方からの勤務専門として入社しました。
経験者で長年働いたという事もあり、直ぐに採用され翌週から働き始めました。
前会社ではミスも多く覚えも悪い遅刻魔の最悪な自分でしたが、今会社では逆に「出来る人材」として扱われるようになりました。
寝坊も失敗もほぼなく、覚えも早いとわれ(前会社とは本当に真逆)、順調に昇格していきました。
前会社ではボロボロになりながらも、めげずに踏ん張り長年培った経験が、同業種に転職した事で実を結びました。
パートとしての転職ではありますが、社員の頃と給料はあまり変わっていません。
ボーナス分が減っているくらいでしょうか。
ミスばかりしてしまう原因となった労働環境
今話題のブラック企業という体質が原因だったと思います。
普通の残業に加えサービス残業も当たり前で、社員だからとシフトの融通もあまりきかない。
疲労もストレスも溜まりやすく、社員の扱いは酷いものでした。
もうひとつは、今はすぐに問題に上がりやすくなったパワハラやモラハラです。
当時は店長含め役職者陣からの絵に書いたようなパワハラが酷かったです。
みんなで楽しくやろうとしても、上が気に入らなければ直ぐに呼び出しをくらい説教。
それらが原因で、新人は辞めやすいしベテラン達はやる気を失いやすかったり、プレッシャーが強かった故に、日々緊張してミスを引き起こしやすかったのだと思います。
劣悪な労働環境の影響
この体験談の様に、劣悪な労働環境によって心身状態が悪くなると、当然ながら仕事の質にも大きく影響してきます。
ただでさえ仕事でミスをしないためには、集中力というものが大事になってきます。
しかし、労働時間が長かったり、人間関係に悩まされたりすると、ストレスなどで心身状態は悪くなってしまい、集中して仕事ができる状態ではなくなってしまいます。
転職してミスが無くなった事からも、仕事でミスばかり起きてしまっていた原因は、過酷な労働環境にあったと推測できます。
さて次に紹介するのは、転職しても問題が解決できない状況になります。
これまでに紹介した内容は、ミスばかり起きてしまうそのほとんどが職場に原因があります。
一方これから紹介するのは、ミスばかり起きる原因が職場だけではない状況になっています。
この原因こそが転職で問題解決できるかどうかを左右する重要なものなのですが、まずは実際の体験談からお読みいただきたいと思います。
ミスに囚われ過ぎて転職後も失敗が続いた体験談
以前の会社で失敗したときには「いつまでも学生気分だと困る」、「教えたよね?」、「本当に全然できない」と目の前で言われたり、裏で陰口を言われることが多くありました。
そのため転職先の会社でも「ミスをしたら悪いように思われるからミスができない」と恐れるようになっていました。
少しのミスをするだけで泣きそうになっていました。
今思えばトラウマになっていたのだと思います。
転職しても切り替えられない気持ち
転職先の人たちは優しい人ばかりで、仕事に関してもきちんと分かりやすいマニュアルが用意されていましたし、自分がした仕事のあとには、きちんと研修担当の先輩の二次チェックもありました。
多少のミスがあったとしても「これ間違えやすいけど、こうしたら大丈夫だから次回からやってみてね」と笑いながら話してくれるくらいでした。
しかしそんな環境にいても、まだミスが怖いという気持ちは変わりませんでした。
前の会社とは環境も全く違う会社に入社したのに、どうしても過去にミスした時にきつく当たられたことや、無視をされたりしたことが、精神的にきていたようで、それは何ヵ月経ってもなかなか消えることはありませんでした。
そのため、先輩からも「そんなに慎重にならなくても二次チェックがある仕事だから大丈夫だよ」と逆に心配されてしまうことも多くありました。
失敗に囚われ過ぎて悪循環を繰り返す
あまりにも失敗を恐れてしまうため、慎重になりすぎて1つの仕事にかける時間が同期の1、5倍はかかっていました。
そのため、同期は仕事が終わったのに、自分だけ終わっていなくて「そんなに難しい仕事あった?」と同期に心配されることも多かったです。
そしてそんなことが続くと、仕事が遅いことも何か言われるのではないか、でも仕事は慎重にしないとミスしてしまうし、と自分のなかで大きな悩みになっていきました。
そのせいで、同期が先に仕事が終わると、それだけで焦りが生まれてしまい、そこから仕事を急いでやるものの、結局それが原因でミスをしてしまうことも多く、負のルーティーンとなってしまいました。
先輩にも心配されてしまって、どうすればよいのか更に悩むようになりました。
ミスを繰り返した原因
やはりミスすることで、新しい職場で嫌われてしまうのではないか、もしかしてここでも仕事ができない人と思われて呆れられてしまうのではないか?と心配で仕方なかったことが原因だと思います。
以前の会社での人間関係が辛かった分、新しい職場では人間関係を良好に仕事ができると良いなと思っていたので、それが叶わないのではないか?という不安がありました。
また、ミスをしたら「またミスをした」と裏で陰口を言われてしまうのではないか?という不安もありました。
同期が仕事のできる年上の人だったので、「あの人はできるのにあの子はなかなか仕事ができないね」と比較されて、マイナスな評価を裏でされていないか、ミスをするたびに恐れていました。
ミスに対する正しい考え方
この体験談を読んで頂ければ分かる通り、ミスを繰り返してしまう原因が職場にあっても、ミスしたことを正しく乗り越えられないと、転職しても問題を解決することはできません。
まず、ミスに囚われ過ぎてしまうと、主に以下の様なデメリットが生まれてしまいます。
- 更なるミスを恐れる
- 周りの視線が気になる
こういった思考になってしまうと、いくら業務のやり方を改善したところで、ミスを減らしていく事はできません。
重要なのは、失敗を踏まえて今後どのような働き方をしていくのか?という事です。
社会で働く以上ほとんどの人がミスを経験します。
会社にとっても社員がミスをするのは、当然といってもいいぐらい織り込み済みの事です。
失敗したことによって周りの人や会社にに迷惑を掛けてしまった、そう思ってしまうのは当然ですが、失敗した事に囚われ過ぎては絶対にいけません。
本当に会社や周りの人に恩返しをしたいのならば、ミスを踏まえて成長し貢献していく事が必要になります。
一番分かりやすい考え方として、「また同じ失敗をしたらどうしよう」と考えるのではなく、「同じ失敗はもう絶対にしない」という前向きな考えを持つ事が重要です。
失敗することに対してこういった前向きな考え方をしていかなければ、転職しても体験談の様にミスを恐れ続ける様になってしまいます。
普段からのちょっとした考え方の違いで、ミスに対する姿勢というものは変わってきますので、是非前向きな姿勢を心掛ける様にしてください。
ミスばかりの状況で仕事を辞める時に考えるべき事
今回3つの体験談を紹介させて頂きましたが、そのどれを読んで頂いても分かるように、ミスばかり起きてしまう状況というのには、少なからずその職場にも大きな原因があります。
ミスを直接起こしたのがあなただとしても、自責を感じるだけでなく、環境にも問題があるという事をしっかりと認識しておくことが重要です。
Fleekdriveが行ったアンケートでも以下の様な結果が出ています。
引用:仕事でミスが起こる主な原因はどこにあると思いますか?
半数以上の人が、仕事のミスは会社の仕組みに問題があると答えています。
半分は会社にも責任があるという認識を持って、あくまで前向きに失敗したことを捉えていく事が、今後成長していく為にも必要になります。
まずは何が原因となって失敗が起こっているのか?という事を冷静に分析し、あなた自身の考え方にも問題があるようならば、今後失敗を踏まえて仕事の質を上げていく前向きな意識を持つ事も重要になってきます。
ミスばかり起きる原因が分かったうえで、それでも職場環境に問題があるような場合には、転職によってミスが無くなる可能性はあります。
せっかく転職という選択をするのですから、転職後にも失敗を引きずってしまわないよう、失敗を前向きに捉える考え方を身に付ける様にしなければなりません。
まずはミスの原因をしっかりと特定して、自分自身で改善すべきポイントはしっかりと改善する。
その上で職場の環境の問題も分析し、自分が改善すれば解決する問題なのか?改善しても職場環境が悪くて問題解決は難しいのか?ということはしっかり考えておかなければなりません。
しかしあくまで今回紹介した内容は、ミスばかりで辞める際に確認しておきたい、職場環境や自分自身のミスに対する気持ちでしたが、もし転職する事を考える場合には、これだけではまだ確認ポイントは足りません。
あくまで今回の記事内容は、前向きな姿勢の重要性、そして職場環境が悪い場合に転職する事でミスが無くなる可能性になります。
転職する時には、仕事の向き不向きなど、今回紹介した内容以外にも重要なポイントがありますので、転職してミスから解放される方法にも目を通して頂き、転職を成功させるために必要な確認ポイントをすべて把握しておくようにしてください。