病児保育の看護師を辞めたい|向いてない人の特徴や辞める際の判断基準

病児保育の看護師を、

  • 子供が好きだから楽しそう
  • 不安な親や子供を支えたい
  • 病院勤務と違ってストレスが少なそう

こんなイメージをもって働き始めたものの、理想と現実のギャップに悩まされている人は多いのではないでしょうか?

 

実際に病児保育で看護師として働き始めると、

  • 病気をもらう不安
  • 保育士さんとの関係性
  • 看護師としてのやりがい

様々な不安や悩みが生まれてくる人も少なくありません。

 

不安を抱えたまま頑張って仕事を続けていても、

  • 家庭へ感染症を持ち込むリスク
  • 最前線の医療に戻れない不安

働き続ける限りリスクや不安はついて回ります。

 

このまま働き続けるべきなのか?

実際の体験談をもとにして、病児保育の看護師を辞めたい人の正しい判断基準について解説していきます。

この記事ひとつで、向いている人向いてない人の違いや、あなたに向いている働き方の探し方まで理解できるようになります。

辞められないのは不安が大きいから!

病児保育の看護師を辞めたいと悩んだ体験談

病児保育とは、病気の子どもを預かって保育する場ですが、預けられる子どもの疾患は感染性の病気であることがほとんどです。

 

インフルエンザやノロウイルスが流行る時期は、

  • いつ自分がかかるか
  • ま家族にうつしてしまうのではないか

と不安になっていました。

 

保育士さんと私たち看護師は、子どもを見る視点も感染対策への意識も違いますので、意見が衝突することも多々ありました。

 

結果として子育てを人生のメインにしようと決め、自分の子どもたちへの感染のリスクを考え辞めることにしました。

今現在悩んでいる人にむけて、私の経験をお話したいと思います。

  • 居住地:兵庫県在住
  • 年齢性別:37歳女性
  • ペンネーム:みー
  • 看護師経験年数:10年

病児保育の看護師として働くきっかけ

病児保育の看護師になったきっかけは、私自身の子どもを病児保育に預けたことでした。

 

病児保育に預けている間はすごく不安で、何かしていても気が気じゃないという感じでしたが、お迎えに行った時の子どもの顔がとても自信に満ち溢れ、一つ成長をしたような顔をしていました。

 

そこの看護師さんが「○○ちゃん、とてもおりこうさんでしたよ~」とほめてくださり、私自身もとてもほっとしたことがありました。

 

そこの看護師さんの笑顔が素敵で、私も病児保育で働きたいと思うようになり、転職活動を始めました。

そしてたまたま家の近所の小児科に併設されている、病児保育室で看護師の募集があったため、働くことになりました。

病児保育看護師の仕事内容

実際に働いてみると、イメージと大きく違うところがたくさんありました。

看護師1人に対して、保育士さんが3,4人程度配置され、子どもと直接かかわるようなことは想像よりもすごく少なかったです。

 

検温をしたり与薬したりすることがメインで、あとは感染対策のための消毒や掃除、雑用など仕事の内容は多岐に渡りました。

もっと子どもと関われると思っていたのに、思ったよりも関われずに残念に思いました。

病児保育の看護師を辞める人は多いのか?

病児保育の看護師を辞める人は少ないです。

夜勤がなく、病院と違って高度な医療行為や介護業務がなく、技術に自信のない人や年配の看護師でも働きやすい業務内容であることが大きな要因のひとつです。

 

また小児科経験者はもともと子どもが好きな人が多く、多少の人間関係の問題や業務内容への不満も、かわいい子どもたちに癒されることで乗り切れることができるので続けられることが大きいと思います。

病児保育の人間関係

病棟では看護師は数多くいますが、病児保育では看護師よりも保育士さんのほうが多くなります。

看護の視点と保育の視点ではいろいろと考え方が変わってきますので、意見が衝突することもありました。

 

特に感染対策についての意識の違いが大きくて、感染対策の重要性などの意識を浸透させるのは大変でした。

また、隣に小児科が併設されており医師も常駐しているのですが、時々のぞく程度できちんと指示などは出してくれませんでした。

病児保育看護師が大変なこと

病児保育看護師で大変なことは、感染症への対応です。

病院と異なり、感染対策への意識は予想以上に低いです。

 

しかし病児保育を利用する子どもの大半は感染性の病気。

うっかり感染対策を怠ると、自分もかかってしまいます。

 

また、利用しているほかの子どもにうつしてしまうのではないかという不安が常にありました。

私はかからなくても、保菌者になって家族や子どもたちにうつしてしまうのではないかという不安も大きかったです。

 

あとは基本的に看護師は一人保育士さんの中に混じって仕事をするので、人間関係や、困ったときに相談する看護師がいないということへの不安も大きかったです。

病児保育の看護師を辞めるきっかけ

子どもが小学校低学年のころ、インフルエンザにかかり仕事を休むことになりました。

その時に夫が「ママの職場でもらってきたんじゃない?」と何気なく言った一言がきっかけとなりました。

 

確かに私がうつしているかもしれないと感じましたし、実際違うとしても夫やほかの身近な人にそう思われているのではないかと考えました。

 

感染性の病気は身近で、すぐに治ると感じている人も多いと思いますが、私は病棟時代にインフルエンザ脳症で短時間で亡くなってしまった子どもを看取ったことがあります。

 

そのためインフルエンザなど身近な病気ですが、実はすごく怖いと思っているのです。

病児保育で働いていると、時期になるとインフルエンザなどの感染症の子どもとばかり触れ合います。

 

いつか自分経由で子どもたちにうつしてしまうのではないかという不安が徐々に大きくなりました。

最後は夫の心無い一言で退職する決意を決めました。

病児保育の看護師を辞めたあとの心境

病児保育の看護師を辞めたときは、もう不安に感じることはないとうれしい気持ちはありました。

しかしやはり仕事を続けたかったなという思いもありました。

 

感染対策をきちんとして仕事をしていると言い切れるようにすれば、夫がどんなことを言おうとも反論できたかもしれません。

もし今辞めようかと悩んでいる人がいるとしたら、ご自身の後悔のないようにしっかり考えて決めてほしいと思います。

病児保育の看護師は新人でも働けるのか?

新卒で病児保育看護師になるのはかなり難しいと思います。

病院で経験できるような医療行為は病児保育では経験できません。

 

また、病児保育室1つにつき看護師の枠は1人、全体的に見てもかなり狭き門ということも新卒で病児保育室の看護になれない理由の一つです。

 

病気の子どもを持つ親の対応はとても難しいです。

病棟などで保護者対応も経験しておかないと、病児保育室では通用しません。

病児保育看護師の給料

地域の病院の平均給与はだいたい25~30万程度(夜勤込み)。

対して私の勤めていた病児保育室は正社員で21~26万程度で、パートだと時給1500~1600円でした。

 

夜勤ありの勤務に比べるとお給料は減ってしまいますが、夜勤がないというが大きなメリットといえます。

パートとして病児保育看護師になる人も多いのですが、時給はデイサービスや一般クリニックの時給の相場とだいたい同じ程度です。

病児保育の看護師を辞める判断基準

病児保育の看護師は、ただただ子どもをかわいがりたい人は向いていません。

思っている以上に子どもと関わる時間は少ないです。

 

また保護者対応もあるので、コミュニケーションをとるのが苦手な人もやめておいたほうがいいでしょう。

 

パートでの採用が多いのですが、子持ちのママさんナースには実は向いていません。

私もそうでしたが、いつ子どもに病気がうつるのかとヒヤヒヤする毎日を過ごすことになります。

病児保育看護師として働くメリットデメリット

何よりも子どもが可愛いのが一番のメリットです。

 

あとは医療行為が少なく、介護業務もないので体力的にはとても楽です。

 

看護師が一人という勤務体系が多いと思いますので、自分のやり方で病児看護を行いたい人にはいいと思います。

 

デメリットとしては医療行為に対してブランクができる、最新の医療情報や技術の習得ができなくなるということです。

病児保育の看護師が向いている人向いてない人

向いている人は、子どもが好きで、保護者とも問題なくコミュニケーションをとれる人です。

 

看護師が一人で勤務することが多いので、自分の看護をしっかりと行いたいと考えている人には向いているのではないでしょうか。

 

あとは感染対策に対する知識とそれを周りのスタッフに教育するスキルが必要です。

 

逆に保護者や保育士さんなどとうまくコミュニケーションをとれない人は向いていませんし、誰かに相談できないと不安になってしまう人は向いていません。

看護師として理想の働き方をする方法

看護師には様々な働き方があります。

あなたにとって最適な働き方をするには、働き方の選び方は重要です。

 

働き方ひとつで、

  • 最新医療などのやりがいを重視するのか?
  • 看護師としての知識を活かした働き方をするのか?

大きく分かれてきます。

 

ただ理想の働き方をするには、仕事内容だけでは不十分です。

あなたのやりたい仕事だけでなく、職場の雰囲気もあなたに合うものでなくてはいけません。

 

看護師の転職は実現しやすいだけに、この職場選びをおろそかにして転職に失敗する人が非常に多くなっています。

仕事内容だけでなくあなたに最適な職場も実現するために、看護師専門の転職サイトは可能な限り利用するようにしましょう。

 

転職サイトを利用するかどうかで、あなたの未来が大きく変わってしまします。

 

 

あなたに最適な働き方はどれ?

※青文字のリンクをクリックすると、それぞれ実際の体験談に基づく記事を読むことができます。

 

 ⇒医療行為はまったくなく保育士業務が主
 ⇒柔軟な対応力が必要だが電話対応のみ
 ⇒母親がやることと同程度の仕事内容
 ⇒医療業界には携わるが医療スキルは得られない
 ⇒保育士の中で看護師としての役割を果たすことに苦労する
医療行為がまったくないと、看護師としての存在意義に疑問を感じる方も多いです。
少しでも医療行為に携わりたいならば、検診センターなどがおすすめです。
 ⇒医療行為としては採血ぐらいで事務作業が主
 ⇒患者が相手ではないためストレスが少ない
 ⇒内視鏡に関する知識は増えるが、検査以外のスキルアップが望めない
検診センターや献血では看護師としてのやりがいが物足りない人も多いでしょう。
病院で患者さんと向き合うことができる仕事の、それぞれの特徴です。
 ⇒人の人生と向き合えてやりがいも大きいがストレスも大きい
 ⇒患者に寄り添った看護が可能だが医療処置は極端に少ない
 ⇒患者さんとの信頼関係を結ぶことができる貴重な職場
看護師の働き方として、施設も選択肢のひとつです。
それぞれの施設に特徴がありますので、しっかり把握しておきましょう。
 ⇒入居者に寄り添った看護重視だが業務内容が多忙
 ⇒看護師の人数が少なく多忙だが、老人介護のスキルが得られる
 ⇒患者に寄り添えるが、仕事内容は介護士寄り
 ⇒医療現場ではない独特の難しさがある
 ⇒意思疎通の難しい患者や家族とじっくり向き合う必要がある

 ⇒相手のペースでじっくり看護していくことが必要

 ⇒スキルアップは望めないが生活リズムを守って働ける
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