乳児院の看護師を辞めたい人はどんな理由で悩んでいるのか?
産科や小児科の経験を活かして、乳児院で働きたい。
- 赤ちゃんがたくさんいて癒されそう
- 乳児院で働く人はみんな優しい人に違いない
明るくやさしさに満たされたイメージを持って、乳児院に興味を持っている人は多いです。
しかし実際に働いてみると、
- 赤ちゃんに触れ合う機会が少ない
- 看護師としてのやりがいが物足りない
- 複雑な人間関係に悩まされる
事前のイメージとはかけ離れた悩みを抱える人が多く、特に若い人など辞めていく人も多いです。
事前のイメージと現実のギャップが大きいまま働いても、
- 看護師としてのスキルがなくなっていきそう
- ストレスが限界で病んでしまいそう
このような不安が大きくなり、働き続けることはできません。
そこで今回は、乳児院の看護師業務について、私の実体験をもとに詳しく解説していきたいと思います。
乳児院の仕事に興味を持っている人が事前に知りたい情報すべてを明らかにしていきます。
詳しい情報を解説する前に1番重要なことを。
こういった施設を選ぶ場合に重要なのは、人間関係など職場環境を事前に把握しておくことです。
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乳児院の看護師を辞めたいと悩んだ体験談
乳児院に就職して5ヶ月経った頃、それまで優しかった看護師の上司のパワハラが突然始まりました。
様々な方法で改善を試みるも状況が好転することはありませんでした。
保育主任や園長などにも相談しましたが、親身になって助けてくれる人は結局誰もいませんでした。
このままだとメンタルがやられると思い、最終的に退職を決意しました。
今現在乳児院で悩んでいる人、乳児院の看護師に興味を持っている人にむけて、私の経験をお話ししたいと思います。
- 居住地:福岡県在住
- 年齢性別:40歳女性
- ペンネーム:猫8
- 看護師経験年数:8年
乳児院の看護師として働くきっかけ
乳児院のイメージは、赤ちゃんが特に好きだったこともあり、
- 赤ちゃんがいっぱいいる
- 優しく明るいスタッフが働いている
といったものでした。
それまでお金持ちが利用する幼稚園にいたので、反対に心のケアが必要な子供達と関わりたいと思ったこと。
また院長の考え方や姿勢に感銘したこともきっかけで、導かれたかのように乳児院に就職しました。
乳児院での看護師の仕事内容
私が就職した乳児院には、看護師が4名おりました。
ブランクが長かったせいもあり、看護師の仕事を早くしたいと思いましたが実情はそう甘くはありませんでした。
1名の看護師が主に看護業務(検温、処置、病院受診等)、またドクター診察日に介助につきます。
私はそのメインの方がいない時の代わりの位置付けでした。
メインの看護師がいる日はグループに入ることになるのですが、保育士の下で働くといった位置づけで、仕事的につまらなかったのが現実です。
また時期にもよりますが、赤ちゃんの人数が0から4名程度で、極端に少ないのもイメージと大きく異なり落胆しました。
乳児院の看護師を辞める人は多いのか?
職員の入れ替わりは比較的多く、特に新人さんが続きません。
看護師も1日しか来なかった人がいたと聞きました。
また経験がある若い方は仕事内容がつまらないようで、バリバリやりたかったけど、そうじゃなかったといった理由で辞める人もいます。
私が辞めたのは人間関係の問題が大部分でした。
小さな施設でしたが、その割に意地悪な人が多かったです。
また、新しい考えを受け入れない古い体制が残っていることも辞める人が多い要因だと感じていました。
乳児院の人間関係
乳児院の人間関係は悪かったです。
良い人もいますが、意地悪な人が上のポジションにいたりするので、大変でした。
また好き嫌いで仕事を振り分けたり、一部の人にだけ汚い仕事を多く任せたり、目指すところの平等性に大きく欠けていました。
皆標的にされないよう、要領よく目をつけられないようにやってました。
目をつけられてしまうと、無視や強い口調で激しく当たる、キツい仕事を多く与えられるなどもありました。
乳児院看護師の役割や大変なこと
乳児院では保育士の数が多く、看護師は少ない体制です。
看護面はもちろん別ですが、養育面となるとグループの方針も大きく影響し、なかなか看護師の意見は聞いてもらえません。
また特定のグループに入ったり、受け持ちを持ったりすることがないので、子供との距離感がなかなか近づかない悩みもありました。
ドクターは常在しないので、子供や職員の病気などの判断を一人でしないといけないため、責任も重大になります。
乳児院を辞めるきっかけ
それまで優しかったトップの看護師が急に態度を変えてきました。
何かしたのかなと思い、聞いたりもしたのですが、はっきりしませんでした。
その口調や態度の悪さ、意見を聞いてもらえない状況など続くため、上に相談しました。
しかし返答は、個々の問題のため自分で解決してというものでした。
少人数編成のため古株の改善は難しい状況だと判断したため、もう諦めて夜勤を増やすなどなるべく勤務の合わない勤務にしました。
その後もパワハラが1年以上続き、このままでは病気になると思い、辞める決心をしました。
乳児院の看護師を辞めてからの心境
パワハラなどいじめの経験がなかったので、かなりショックでした。
好き嫌いで仕事の振り分けを決められていたので、
「私はこの仕事をするためにここに来たのか」
という大きな不満や否定されたという切ない思いがありました。
今の職場ではそういった人もおらず、リラックスして仕事に臨めています。
乳児院の看護師は新卒で働けるのか?
特殊な分野なので、難しいとは思いますが、可能だとは思います。
日々の看護の仕事自体は難しくはないので、働く分には大丈夫です。
ですが看護師が少ない分一人で判断しないといけない部分があるので、その部分はやはり難しいと思います。
また子供の特徴を理解して接しなければいけませんが、経験がない分焦ったり、不安になることは多くなります。
乳児院看護師の給料や年収は?
給料面は、全体的に見ると他と比べて良かったと思います。
月給自体は少ないのですが、夏、冬、3月の期末とボーナスが3回あり、これらが高いので、年収でいくとよかったです。
ただ夜勤手当てが低かったので、夜勤の数をこなしても大して上がらないのが悲しかったです。
給料は良くても休みが少ないですので、その点もよく確認が必要です。
乳児院の看護師を辞める判断基準
職場に何らかの理由で満足がいってない人やストレスを多く抱えている人は辞めた方がいいと思います。
子供たちもなかなか心を開かなかったり、試し行動があったりと難しい部分もあります。
そういったことに大きなストレスを抱える人は早めに辞めた方がいいかもしれません。
逆に子供が好きで、明るくストレスもなく、日々情熱を込めて前向きに仕事に向かえる人は、仕事を続けるべきです。
乳児院の看護師として働くメリットやデメリット
乳児院の看護師として働くメリットは、さまざまな問題を抱えている子どもの対応を学ぶことができることです。
- 里親制度などを知れる。
- 児相など地域の方と連携をして、状況を改善していくプロセスを学べる。
- 判断力がつく。
こういったことは、通常の病院では学ぶことができません。
逆に乳児院で働くデメリットは、看護師の仕事自体は普通のお母様方がやっているようなことなので、
- 変化がなくやりがいがない。
- 特殊な現場なので、長く勤めると、他へ行った時に大変になる
ことでしょうか。
乳児院の看護師が向いている人向いてない人
- 子供が好きで子供と関わる経験が多い人
- 子供との関わりに興味を持って深く取り組める人
- ゆっくりした普通の日常を単純に楽しめる人
このような人には乳児院が向いているかと思います。
反対に
- 大きな刺激を求めている人
- バリバリ働きたい人
- 子供や大人の言動や行動を深く考えすぎる繊細な性格の人
には向いていません。
あなたに最適な働き方を見つける方法
看護師は転職しやすいですが、自分にあっている最適な職場に転職している人は多くありません。
転職しようと思えば労力をかけずとも転職できてしまう現状が、転職の失敗を引き起こしています。
この記事を読んでいるあなたも、ただ転職したいだけではないはずです。
できることならばストレスのない、理想の職場で働きたいと思っていると思います。
では理想の職場を見つけるために何が足りていないのか?というと、職場の相性を知る努力をほとんどの人が怠っています。
「働いてみなければわからない。」
「いつか理想の職場に出会える。」
このように楽天的な考えを持っていては、いつまで経ってもストレスのない職場は見つけられません。
- 知り合いの知り合いまで利用して転職候補の職場の雰囲気を調べる
- 転職サイトなどを利用して内部情報を教えてもらう。
できる限りの情報収集を行って、よりあなたに向いている職場を見つける努力を怠らないようにすることが重要です。
- あなたがやりたい仕事
- あなたが働きやすい職場
このふたつが両立することで初めてあなたの理想の働き方ができるようになります。
できる努力を怠って、転職後に後悔することの内容に行動しましょう。
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