- 看護師の資格を高齢者に貢献したい
- 夜勤や残業がなくて楽そう
病院勤務に疲れ、もっと高齢者に寄り添った仕事がしたいと思って始めた地域包括支援センターの仕事。
のんびりしてそうなイメージとは全く逆の辛い毎日を過ごしてはいないでしょうか?
- 本人と家族の要望が折り合わない
- 常に問題山積みで気が休まらない
終わることなく難題山積みの毎日で、自分は何のために地域包括支援センターで働き始めたのか?
疑問に思い出すと、途端に将来が不安になってきます。
- 看護師じゃなくてもできる仕事なのでは?
- 苦労して取得した資格がここで終わってしまうのか?
- 看護師としてのやりがいがもっと欲しい
自分は今後も地域包括支援センターで働き続けるべきなのか?
そんな疑問がぬぐえないあなたのような方に、地域包括支援センターを辞めるべき判断基準を解説していきたいと思います。
実体験をもとにして、地域包括支援センターの辛いことや解決できない問題。
また地域包括支援センターで働くメリットデメリットや、理想の働き方を見つける方法についても解説していきます。
まず理想の職場とは?
この2つを両立させることが必要ですが、働きやすい職場か調べるのをあきらめていませんか?
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地域包括支援センターの看護師を辞めたいと悩んだ体験談
高齢者のケアについて様々なプランを立て、日常生活に支障がないようにサポートしていく地域包括支援センターでの仕事。
この業務について色々な人に出会い、それぞれのケアを考えて行くのは看護師側からの考えとは違うものなので、私はつまずく事が多くありました。
今現在、地域包括支援センターで看護師として働きながら悩んでいるあなたにむけて、私の経験をお話ししたいと思います。
- 居住地:宮崎県在住
- 年齢性別:54歳女性
- ペンネーム:rancyu
- 看護師経験年数:25年
地域包括支援センターで働くことになった経緯
看護師として就職した最初の病院がいくつかの老人福祉施設も経営していました。
最初は病棟勤務だったものの、異動により老健施設(介護老人保健施設)から短期入所施設と、色々な施設で介護に携わりました。
上司から「ここで勤務するならケアマネの資格をとって上を目指しなさい」と言われ、ケアマネの資格を取得し、地域包括支援センターにて仕事を行うことになりました。
地域包括支援センターでの仕事内容
地域包括支援センターは、その地域に暮らす65歳以上の方を対象とした、高齢者が住み慣れた町で元気に暮らすことをイメージし、それに沿って個々のプランを練るものです。
最初は勉強したてということもあり、地域の高齢者が参加している体操や、ゲートボール場に行き顔馴染みを作りました。
介護保険利用者となると重傷な方もいますが、比較的自立した方たちが対象になるのでその点は対応が楽でした。
地域包括支援センターの人間関係
地域包括支援センターでの人間関係は、私の看護歴を活かした分野では活躍でき、私が解らない事や苦手な部分はサポートして下さるというとても仕事がしやすい場所でした。
また、役場の方や他の地域包括支援センターの人ともやりとりがスムーズで交流もあったため、色んな相談やイベント事などの相談も比較的しやすかったです。
協力体制が重要な仕事のため、人間関係は良好なことが多いと思います。
地域包括支援センターの仕事で大変なこと
地域包括支援センターの仕事は最初「楽な仕事かも」と思っていましたが、とんでもありませんでした。
実際に大変なのは、一人暮らしの対応と家族の問題です。
一人暮らしの高齢者
一番大変だったのが、一人暮らしの人の対応です。
近くに身内も親戚もおらず、連絡先もほとんどない状態の方で、何から何まで役場の人に確認を取ながらケアプラン確認し、やっとのことでサービス開始になったケースがありました。
お金も係ってくるので、やはり大変です。
家族との折り合い
また、本人と家族との要望が食い違うこともよくある問題です。
こういった場合、様々なサービスの提案を行ってもなかなか希望のプランが立てられないことがよくあります。
サービスが始まるまでに何回も訪問して納得していただけるようお話しをするしかありません。
こういった問題が非常に多い為、プランがなかなか立たない、本人の理解がしにくいなど問題は常に山積みな状態でした。
地域包括支援センターでの看護師としてのやりがい
結論から言うと、私は3年間しか地域包括の仕事はしていないのですが、実際に地域の人に貢献できたのか?という点では不明です。
地域の人とも交流を深めて顔馴染みになったのはよかったですが、結果私が立てたプランが正解という答えは何一つありません。
高齢者に色んなサービスを提供していましたが、それが本当に本人の望んだケアなのかは最後までわかりません。
「達成感」が得られないということは「やりがい」を感じないことにつながるため、仕事を続けるうえで非常に重要なことだと再確認しました。
地域包括支援センターの看護師がきつい理由
高齢者の方々の介護サービスに対しての認知度や理解度が低く、理解も難しいという現実があります。
老々介護の家族が多いこのご時世で、子供さんはまだまだ仕事がバリバリな時期に介護をしなくてはならないことも多いです。
本人の意思はもちろん大事なのですが、家族の意見も非常に重要になってきます。
各家庭のそれぞれの人の気持ちが重要にかかわってくる仕事のため、完全解決というのは非常に難しい問題です。
いくらプロの資格を取ったとしても、私にはその家に踏み入っての問題解決ということはできませんでした。
地域包括支援センターの看護師が向いてない人
上手くやれる人はもちろん沢山います。
もちろん、私も今ではケアマネの仕事から外れていますが、戻りたい気持ちが0ではありません。
仕事を辞めるべき判断は実際自分にあると思うのですが、
- 「自分の時間を作れない人」
- 「プランがたまって行く人」
- 「残業続きの人」
- 「すぐに対応せず、後回しにしてしまう人」
こういった人は向いていないと思います。
地域包括支援センターを辞めたあとの生活
今は、看護の仕事に携わっていますが、以前のように座っての仕事もなく、気分転換に訪問に出かけるということもないですが、気持ち的にはすごく楽です。
患者様からの励ましの言葉を貰いながら(逆ですけど)仕事を頑張っています。
でも、地域包括支援センターの仕事も高齢者と仲良くなれ、野菜の作り方など教わって楽しい時間も沢山ありました。
そんな会話を今することはほとんどないことを少し寂しく思います。
新人は地域包括支援センターで働けるのか?
私も資格取得後にこの仕事についたのですが、新人さんには、地域包括支援センターはきついのでは?と思います。
なぜなら、イベントも多く、担当利用者の自宅訪問も多いです。
何かあった時は、必ず訪問しなくてはなりません。
その間にケアプランを立て、他の業務もこなさないといけないのです。
また、休みなのに利用者から容赦ない電話がかかってくることもあるため、経験が浅いと対応が難しいと思います。
地域包括支援センターの看護師として働くメリットデメリット
看護師として地域包括支援センターで仕事をするメリットは、座ってのデスクワークが多いことです。
その他はメリットが見当たらないのかもしれません。
デメリットは、この仕事に長く携わると注射など臨床の感覚を忘れてしまうような気がするということです。
病棟勤務の時は人の生死にもかかわるることも多いですが、そんな緊張感も忘れてしまうのではないか不安でした。
地域包括支援センターの給料
地域包括支援センターの時の給料は、20万円の手取りで17.5万円ほどでした。
私の働いていた職場の系列ということもあったようですが、他の基準よりかなり安かったようです。
現在の看護師の仕事では、夜勤はありますが24万ほどで手取りが22万くらいが平均です。
元々の地元の医院なので、他の地域と比べると安い賃金ですが、仕事量を考えるとまずまずかなと思っています。
地域包括支援センターの看護師を辞めるときの判断基準
地域包括支援センターでの看護師の仕事は、通常の看護業務とは大きくかけ離れています。
もちろん最初から承知の上で働いている人が多いと思いますが、それでも看護師としてのやりがいを求める人が多く存在しています。
具体的にどのような状況ならば辞めるべきなのか?
最後に辞めるときの判断基準を解説していきたいと思います。
コミュニケーション能力に自信がない人
地域包括支援センターの仕事はコミュニケーション能力が、非常に重要です。
慣れればできるという意見もあるかと思いますが、苦手な人はいつまでもストレスを抱え続けることも珍しくありません。
施設や病院、役所だけでなく高齢者とのコミュニケーションに苦手意識を持っているだけでなく、ストレスを自覚している人は向いていません。
ストレスが限界を迎える前に辞めることを検討すべきです。
処理能力に自信が持てない
体験談でも言われている通り、地域包括支援センターの仕事は問題が山積みです。
目の前の仕事を次から次へとこなしていかなければ、仕事は永遠に終わりません。
看護師ならば処理能力に長けている人は多いと思いますが、地域包括にゆったりしたイメージを持っている人は感じるギャップも大きいはずです。
人との関りに生きがいを感じるだけではできない仕事ですので、スピードに自信がない人は辞めることを検討すべきです。
やりがいを感じない
地域包括支援センターでの看護師業務にやりがいを感じない。
つまり病院での医療的な処置に戻りたい気持ちが強いならば、地域包括支援センターは向いていません。
看護師の資格が活かせるからと言って、地域包括支援センターの仕事ができないといけないわけではありません。
- 急性期が向いている人
- 回復期が向いている人
- 施設が向いている人
向き不向きがあって当然ですし、それを見つけていくのが看護師の醍醐味です。
理想の職場を見つける方法
看護師は比較的転職しやすい職業です。
今回解説した地域包括支援センターのような医療的な処置がないような働き方もたくさんあります。
しかし理想の働き方ができていない人が多いのも、転職しやすいことが背景にあります。
行動すれば転職が実現しやすいがため、理想の職場を見つける人が少なくなっているのです。
やりたい仕事だけでは不十分
今回の記事の最大のテーマは、あなたに合った働き方をみつけることです。
しかし理想の働き方を見つけることは、長く働き続けられる理想の職場を見つけることではありません。
仕事内容があなたに向いているものでも、職場の同僚や雰囲気があなたにあっていなければ長く働くことは無理です。
仕事内容だけでなく、職場の雰囲気まで考えるのは、一般職ならば当たり前の転職活動です。
使えるものは積極的に使う
一般職で転職を成功させる人は、転職サイトや転職エージェントを利用している人が多いです。
しかし看護業界では、転職サイトを利用する人は多くありません。
先に述べた「転職しやすい現状」が転職サイトの利用率を下げているのです。
看護師専門の転職サイトを利用すると、看護業界に精通したスタッフが集結しているため内部情報も事前に知ることができます。
自分自身の情報収集だけでは知りえない人間関係の問題なども事前に把握することが可能です。
働きやすい環境は、自身の情報収集だけでは限界がありますので、転職時にはなるべく看護師専門の転職サイトをりようするようにしてください。
様々な働き方の特徴を把握しておく
看護師には様々な働き方がありますが、働く前にメリットやデメリットまで把握しておくことが理想的です。
ここでは急性期以外の様々な働き方についての、それぞれの特徴を解説しています。
※青文字のリンクをクリックすると、それぞれ実際の体験談に基づく記事を読むことができます。