皮膚科の看護師を辞めたい人ってどんな人だろう?
皮膚科の看護師業務は楽そうなイメージを持っている人も多いと思います。
でもそんな楽そうな皮膚科の看護師を辞めたいと悩む人がいるってことは、
- 何か大変な理由があるんじゃないか?
- やっぱりクリニックだと人間関係が難しい?
皮膚科クリニックの実情が知りたい。そう感じている人は多いと思います。
今回は、そんな皮膚科クリニックの仕事に興味を持っているあなたのために、
- 実際の皮膚科看護師の仕事内容
- クリニックでの人間関係
- 皮膚科クリニック看護師の辛いこと
これら実際に働いてみなければ感じることができないような内容について、口コミ実体験をもとに解説していきます。
この記事を読むだけで、皮膚科クリニックがあなたに向いているのか?
判断できるのはもちろんのこと、あなたに最適な職場を選ぶ方法も学ぶことができるようになっています。
皮膚科看護師に興味がある人が気になるポイントについて、できる限り生の声が届くようにまとめていきます。
皮膚科の看護師を辞めたいと悩んだ体験談
正直に言って命を預かる現場で働く覚悟があるのか?と聞かれれば、私は全くありませんでした。
そういった意味で極力緊張感のない皮膚科を選んだといっても過言ではありません。
皮膚科クリニックでの仕事はきつくありませんでしたが、看護師になろうと決めたときの気持ちに対して嘘をついていないか?と自分に問いかけたときに辞めようと思いました。
今現在皮膚科で悩んでいる看護師や、皮膚科看護師に興味のある人にむけて、私の経験をお話ししたいと思います。
- 居住地:東京都
- 年齢性別:40歳女性
- ペンネーム:はらいそ
- 看護師経験年数:20年
皮膚科の看護師として働くきっかけ
私は看護師として外科で働いていたものの、精神的な疲労がひどく、毎日張り詰めた緊張感に耐えられなくなりました。
少しでも楽な場所へいきたいと思い、逃げるように皮膚科クリニックへ転職したのです。
急患や緊急オペに遭遇する確率もほぼ無いし、命に関わる病気ともあまり縁がない。
そういう意味では非常に楽そうだな、というイメージを持っていました。
皮膚科看護師の仕事内容や役割
皮膚科クリニックでは、ほぼ病院内においての消毒・洗浄といった衛生管理が重要な役割だったように思います。
感染症対策としての消毒以外は、簡単なオペの準備や普通に皮膚科でイメージするような薬を塗ったり包帯したりという仕事内容です。
ただ、看護師として対応する患者さんのパターンがマンネリするので、職業としてのスキルが停滞してしまうのが自分でもわかります。
そのことで自分がダメになっていくようで、仕事内容には不満を感じていました。
皮膚科クリニックでの人間関係
女性が多い職場にはトラブルがつきものですが、私がいた皮膚科クリニックにはまったく当てはまりませんでした。
緊張するような場面があまりないせいか、みんな穏やかでキリキリするようなことはなかったです。
残業もあまりないからストレスがない。
気持ちと体力に余裕があると人間関係は自然と良くなるものなのでは?と思います。
皮膚科看護師の手取りの給料や年収
美容皮膚科は治療費が高いためおのずと年収も高いのですが、一般的な皮膚科の看護師は20万程度で他の看護師とあまり変わりません。
ただ、針や血液に触れる機会の多い外科や夜勤のある病棟勤務の場合にはこれに手当が付きます。
また役職がつけば年収ももちろん上がります。
皮膚科は危険が少ないが故、そういう面も含めて考えると収入もそれに見合った額のように思います。
皮膚科看護師は新人でも働けるのか?
新人看護師の受け入れを行っている皮膚科はもちろんあります。
しかし病棟で働く場合と違い「若いうちに買ってでもしておくべき苦労」が皮膚科クリニックにはありません。
体力のあるうち、吸収力のあるうちにいろいろな経験を積むことが、その後の看護師人生のあり方を決めるといっても過言ではありません。
将来的に立派な看護師になりたいと考えている人(出世したい人)はじっくり考えたほうがいいです。
皮膚科看護師の仕事で大変なことや辛いこと
傷や化膿した部分、ひどい湿疹を見なくてはならない場合があるため、耐性がつかないうちは大変だと思います。
とはいっても病棟勤務の場合には、それ以上に辛いのものを目の当たりにすることも多いわけですが。
また、消毒を徹底していても患部にふれる機会が多いため、病気をうつされる場合があるため大変です。
実際に私もうつされる辛い経験をしたことがあります。
皮膚科の看護師で楽な部分
入院している患者さんの介助や、容体の急変による緊急オペなどがないため、そういった点で皮膚科クリニックは楽です。
そして入院患者もいないため、それに伴う患者さんを運んだり介助したりする力仕事が全くありません。
また長く看護してきた患者さんが亡くなることもないため、看護師としての仕事中にメンタルにかかるストレスも軽微で済みます。
医療事故のリスクも非常に低いのも精神的に楽な部分です。
皮膚科看護師の仕事は激務できついのか?
皮膚科クリニックの仕事は、個人的にはまったく激務だとは思いません。
何度も言うようですが、それは皮膚科という場所が患者さんの命を預かる場所ではないからです。
ひたすら消毒作業をする、包帯やガーゼを取り替えるなどのルーティンワークが仕事の大半を占めています。
ただこれはどの科でも言えることですが、患者さんとのコミュニケーションを通して少しでも苦痛を和らることが重要です。
そのためには信頼関係が必要になりますですので、患者さんとの信頼関係を作り上げるのが一番大変です。
皮膚科看護師として働くメリットとデメリット
看護師といえば激務という印象がありますが、皮膚科クリニックについては別です。
残業も夜勤もありません。
そのためストレスが少なく自分の人生を大切にした上で、さらに患者さんの健康の手助けもできる一石二鳥のメリットがあります。
逆に、看護師としての経験や場数が限られてしまうため、スキルアップが難しいことがデメリットです。
皮膚科勤務後だと、病棟勤務を希望するときにハードルが高めに感じられるかもしれません。
皮膚科看護師をすぐ辞める人の退職理由
実を言うと私もなのですが、安定した食い扶持として看護師という職業を選んだ人は、医療現場でありながら精神的ショックが少ないので長続きします。
しかし、ひとりの人間として何かを志して看護師の仕事を選んだ人は、すぐに物足りなさや歯痒さを感じる職場です。
スキルアップを目指しているような人は、もっと人の命を助ける現場にいけるように努力をし、辞めていく職場です。
皮膚科看護師が向いている人向いてない人の特徴
皮膚科クリニックに向いている人は、あくまでも仕事として看護師を選んだ人です。
もしくは家庭や仕事以外にも大切にしたいことがある人が向いています。
それは夜勤や残業がなかったり、パートタイムでの募集も多いからです。
またスキルとしては、看護師の衛生管理的な細かい地味な仕事をコツコツ確実にこなせる人が向いていると思います。
命を救う最前線で働きたい人には、もちろん向いていません。
皮膚科看護師から転職する人の判断基準
何度も言いますが、看護師になり医療従事者としての意識を強く持っている人にとっては若干物足りない現場に感じると思います。
辛いことや悲しいことにも立ち向かい、ひとりでも多くの患者さんを救いたいと考えているのであれば、あまり長くいるべき職場ではありません。
ただ、もっとライトに病気の人の手当ができたらいいな、と考えるくらいだったら皮膚科クリニックの看護師でも充分に人の役に立てます。
それも大切な役割ではあるので、辞める必要はありません。
私が皮膚科の看護師を辞めた理由
私はある事故のニュースを聞いたことがきっかけで看護師を志しました。
しかし実際には自分の能力のなさに恐れをなし、あまり人命とは関係ない皮膚科に勤めていました。
そんな中、自分が実際に事故を目撃した際に、やはり自信がなく救急車を呼ぶことしかできなかったことで自分が情けなくなりました。
その経験を経て、皮膚科クリニックを辞めてもっと看護師の仕事とちゃんと向き合おうと決意し、病棟で働くことを決意しました。
皮膚科の看護師を辞めた後の生活
若いうちに楽しようと思っていたツケが今きているなとは思いますが、皮膚科クリニックを辞めて、私は自分の仕事や人命から逃げなくなりました。
今では自分の仕事に自信を持てるようになっています。
もし少しでも、もっと深い意味で患者さんの心をケアする仕事をしたいと思うのであれば、今すぐ行動すべきです。
あなたが皮膚科で培ってきたことも全く無駄にはなりません。
皮膚科の経験をひとつのステップとして、別の科への転職を考えてもいい時期かもしれません。
よくある質問に皮膚科看護師経験者視点で回答
ここでは皮膚科看護師に興味のある人から良くある質問、皮膚科看護師経験者の視点で回答をまとめていきます。
皮膚科で働く前に、気になる疑問はすべて解消しておきましょう!
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